水色の糸
□学園生活
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「いってらっしゃーい!!」
「い、いってきまーす」
「ちょっと京介!姫野さんうっとおしがってるでしょ!!」
「そんな事ないよなー!!」
「あ、はい、大丈夫です!これからどうぞよろしく!!」
「お姉ちゃんが増えるー!」
「よかったわねぇ、あ、それじゃあパパの生活用品がないわねぇ」
「百合ちゃん!わざわざ俺のお下がりはかわいそうじゃない!?」
昨日、私は宣言したとおりに堀家に言った。
あの二人ならどうにか納得してくれるだろうとは思っていたけど、まさか、事情を説明して考えることもなくOKをしてくれるとは…
堀家、恐るべし、なめてかかってたわ…
まぁ、いい意味でだけど。
にしても、やっぱり漫画で見るのとは違うなー、京介さんも百合子さんも背が高い…
創太も、小1だからってなめてたわ…
羨ましいな堀家の血、分けてくれたら背が伸びるのだろうか。
ふっ、非科学的だって?そんなの分かってるさ。
「姫野さん、何ブツブツいってんのよ、学校行くわよ」
「あ、はいはーい、今行くー!」
「にしても、昨日は驚いたわね、洋服とかまさか届くなんて」
「そうだね、新しく買う覚悟とかしてたから本気で助かったよ」
「神様って実在するのかしら…」
「さぁ…」