memory
□1.始まりは突然に
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2週間の任務が終わった
もう少し時間かかるかと思ってたけど…
早く終われてよかったな
イノセンスも無事に回収できたしね
私は、ファインダーとして同行してくれた新くんと一緒に、教団へと向かっていた
新(以後あ):「今回の任務はそう時間かからなかったね。」
レイラ:(以後レ)「そうだねー…lv.1ばっかりだったし…すぐに終わってよかった(ニコッ
…それより新君…どうかした?」
あ:「え…どうかした、って…何が?」
レ:「ずっと元気なかったみたいだから…
気になってはいたんだけど、任務には集中しなくちゃいけないでしょ?だから、任務終わったら聞こうと思ってたの。
あ、でもね、言いたくなかったら別にいいの。無理にとは言わないし…。」
あ:「…やっぱり鋭いな、レイラちゃんは…(苦笑)」
レ:「…?」
あ:「あ、いや、俺自身はね、別にいいんだ。
でも…君のこと、考えると…。」
新くんは苦い顔をして俯いた
…何が、言いたいんだろう
レ:「…どうゆうこと?」
あ:「…どうしようか、ものすごく悩んだんだ。これを君に伝えてしまえば、君は絶対に傷つくだろうから…。かといって、このまま見過ごすわけにも行かない。
新くんは一度躊躇うような素振りを見せてから、ゆっくりと話していく
あ:「ほら、俺ってよく任務でラビと一緒になるだろ?」
レ:「?うん、そう…だね。」
あ:「だから…知ってるんだけど。アイツ…さ、任務行く度に…キレイな女の子見つけて、ナンパして…暇なとき、遊んでるんだ。…君ってゆう、彼女がいるにも、関わらず。」
レ:「…え?なに…言ってるの?じ…冗談キツいよ(苦笑)」
意味がわからない
いきなり何を言い出すの、この人は
ラビが、ナンパ…?
…有り得ない
あ:「冗談じゃない。さっきも言ったろ?言うべきかどうか、すごく悩んだって。」
レ:「嘘だよ…!!ラビが…ラビが、そんなことするはず無い…!!確かに女の子好きなところはあるけど…でも…!!」
あ:「嘘なんかじゃない。…これ見ても、信じられない…?」
…一向に信じようとしない私に、新くんは
追い討ちをかけるかのように数枚の写真を渡した
レ:「……っ!?」
…その写真には、ラビが女性と手を繋いで楽しそうに話す姿や…別の女性と、キスをしているラビの姿が…、写っていた
レ:「なん…で…」
あ:「…俺はこのままでいいとは思わない。今すぐにとは言わないけど…レイラちゃん、なるべく早く…ラビとは別れた方がいいと思うよ。…あ、着いたみたいだ。それじゃ、俺は先に。…よく、考えてみて。」
そう、優しく言って私の頭を撫でて新くんは教団へ戻っていった
レ:「ラビ…いない…。」
新くんに続いて教団に戻った私は、真っ先にラビを探した
…いつもなら、迎えに来てるのに
なんで…今日は来てないんだろう…?
やっぱり私は…遊ばれてるだけ、なのかな
ハッ
レ:「何考えてるんだろ私…。私がラビを信じなくてどうするの、丁度お昼時だし…きっとご飯食べてるのよ、ジェリーさんのとこ行ってみよう。」
レ:「ジェリーさん?」
ジェリー(以後ジェ):「あらレイラ!お帰りなさい♪ラビならあそこでご飯食べてるわよ。」
レ:「あ、本当?ありがとう(ニコッ」
あ、いた…!!
レ:「ら…」
デイシャ:「あー、俺もお前等みたいに彼女欲しいじゃん?ラビ、お前見る目あんだろ、俺にいい女紹介してくれよー…」
ソータ(以後ソ):「飢えてんなーお前…(苦笑)」
アレン(以後ア):「…あぁ、そう言えばラビ、前回の任務地で会った女性のことずっと話してましたよね。」
ドクンッ
………え?
ラビ(以後ラ):「あぁ!!そうなんさよー!すっげー美人で、こう…スタイルもめちゃめちゃよくてさー!髪なんかいい香りずっとさよ?もー俺のストライクゾーンど真ん中さ!」
リナリー(以後リ):「…レイラって彼女がいるのによくそんなこと言えるわねー…」
ラ:「ん?あ、勘違いすんなよリナリー、最後のストライクの話は以前の俺だったらって話だから。今はもちろん…」
ア:「あ。レイラ!戻ってたんですね、おかえり。(ニコッ」
ラ:「え!?レイラ…!!」
…一気に表情が明るくなったラビは
私に駆け寄ってきた
ラ:「おかえり!いつ戻ったんさ?連絡くれれば迎えいったんに…」
レ:「……………。」
ラ:「…?レイラ?」
レ:「……………っ」