memory
□11.罠
1ページ/7ページ
レ:「ジェリーさーん」
ジェリー:「あらレイラ、今日は京と二人?」
レ:「うん、さっき外で会ったから一緒に」
ジェリー:「…手なんか繋いじゃってぇ♪」
京:「いーでしょ、羨ましい?」
レ:「やめて京チャン、見せびらかさないで…。恥ずかしくなるっ。てかもういいよー、離そーよっ」
京:「え、もう?つまんないなー、と言うか残念。」
ジェリー:「相変わらず兄妹みたいに仲いいわねー。京、アンタアキラ以上にレイラと仲良かったりして。」
京:「いんや?同じくらいだね。ジェリー、俺ガッツリ食いてぇ。めっちゃ腹減ってるんだよねー…」
レ:「私ウサちゃんセットー」
ジェリー:「だろうと思ったわ、はい、お待ちどう様ー。」
京:「………。」
レ:「なぁに?」
京:「…や、ホントウサギ好きだなーって。」
レ:「好きですよー、ジェリーさん、マスコットあといくつで全種類コンプリートできる?」
ジェリー:「あとひとつよ。それが揃ったら新しいシリーズあるから楽しみにしてなさい?」
レ:「やった♪」
ラ:「ジェリー」
ジェリー:「あらラビ」
葵:「どうも、」
ジェリー:「いらっしゃい葵ちゃん。」
ラ:「俺今日はジェリーに任せるさ、旨けりゃ何でもいい。」
葵:「あ、私はオムライスで…。」
ジェリー:「葵ちゃんがオムライスでラビがお任せねー。………お任せ?」
葵、ラ:「?」
ジェリー:「ふふ、任せなさい♪」
ジェリー:「はい、お待ちどう様ー。」
ラ:「………え、?」
葵:「わ、かわいー…」
ラ:「……いや、かわいいけども、」
…なぜウサギ!?
マズい、意味が分からん
ちょっと待て、普通こうゆうのって…
ジェリー:「なぁにー?文句?」
ラ:「や、文句っつーか、普通こーゆうのって女子が頼むもんじゃ、」
ジェリー:「あら、おまかせでうまけりゃ何でもいいって言ったのはラビよー?それに前まではよく食べてたじゃない。」
ラ、葵:「「え?」」
ジェリー:「ほーら、雑談はおしまい。後がつかえるから早く行きなさい?」
京:「ふぃー旨かったー…」
レ:「…京ちゃんそんな細いのによくそんなに入るねー…」
京:「ん?まぁ…俺華奢とかいろいろいわれるけど普通に男だし。めっちゃ食べるし。」
レ:「…それだけ食べてるのに何でそんなに細いの、太らないの」
京:「そんなにいわれるほど細くないよ?とゆうか俺にいわせれば断然レイラの方が細い」
レ:「ないない、京ちゃんの方がぜったい細い!」
プチッ
京:「何おぅ…?京ちゃんの方が太いね、絶対太い。23の男ナメんなよ?」
レ:「む…」
京:「なに、やるか?」
レ:「いったなー…?」
京、レ:「「勝負だコラッ」」
バンッ
レ:「あぅ…負けた…」
京:「ほら見ろ言ったこっちゃない、男に太さじゃ勝てないのですよレイラちゃん」
レ:「ほんのちょっとの差じゃんかっ」
京:「それでもレイラの方が細いのー。」
レ:「ぶぅー…」
京:「ほらほら拗ねない拗ねない」
葵:「すごく仲いいんだね、レイラちゃんと京って。」
ラ:「………。」
葵:「…ラビ?」
ラ:「え?あ、ごめん、何さ?」
…ラビはレイラちゃん達の方をじっと見て
拳を強く握ってた
…本人は、気付いてないみたいだけど
やきもち…なのかな
うん、多分そうだ
葵:「…それ、おいしい?」
ラ:「…あぁ、これ?うまいさ。基本ジェリーが作るもんにはずれってないから。」
葵:「そっか」
レ:「いいもん、いつか京ちゃんのこと超すもん、京ちゃんより太くなるもんっ」
葵:「…あ、食べ終わったんだ、あの2人」
ラ:「ん?……あ、」
食事を終えた2人が、こっちに向かって歩いてきていた
やっぱりすごく仲がいい
京:「あのねー、超さなくていいのよ?つーか普通女のコってあの手の勝負勝っても喜ばないよ、負けた方がよかったーって安心して喜ぶのにどーしてレイラは悔しがってるのかな、なんかズレてない?」
レ:「相手が京ちゃんだから」
京:「え、何その理由、納得いかないんだけど」
ラ:「レイラちゃん」
レ:「…あ、ラビくん。それに葵ちゃんも。」
葵:「こんばんは」
ラ:「あのさレイラちゃん」
レ:「なに?」
ラ:「手、出して下さい?」
レ:「え?」
ラ:「いーから、早く」