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□11.罠
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レ:「ジェリーさーん」

ジェリー:「あらレイラ、今日は京と二人?」

レ:「うん、さっき外で会ったから一緒に」

ジェリー:「…手なんか繋いじゃってぇ♪」

京:「いーでしょ、羨ましい?」

レ:「やめて京チャン、見せびらかさないで…。恥ずかしくなるっ。てかもういいよー、離そーよっ」

京:「え、もう?つまんないなー、と言うか残念。」

ジェリー:「相変わらず兄妹みたいに仲いいわねー。京、アンタアキラ以上にレイラと仲良かったりして。」

京:「いんや?同じくらいだね。ジェリー、俺ガッツリ食いてぇ。めっちゃ腹減ってるんだよねー…」

レ:「私ウサちゃんセットー」

ジェリー:「だろうと思ったわ、はい、お待ちどう様ー。」

京:「………。」

レ:「なぁに?」

京:「…や、ホントウサギ好きだなーって。」

レ:「好きですよー、ジェリーさん、マスコットあといくつで全種類コンプリートできる?」

ジェリー:「あとひとつよ。それが揃ったら新しいシリーズあるから楽しみにしてなさい?」

レ:「やった♪」






ラ:「ジェリー」

ジェリー:「あらラビ」

葵:「どうも、」

ジェリー:「いらっしゃい葵ちゃん。」

ラ:「俺今日はジェリーに任せるさ、旨けりゃ何でもいい。」

葵:「あ、私はオムライスで…。」

ジェリー:「葵ちゃんがオムライスでラビがお任せねー。………お任せ?」

葵、ラ:「?」

ジェリー:「ふふ、任せなさい♪」


ジェリー:「はい、お待ちどう様ー。」

ラ:「………え、?」

葵:「わ、かわいー…」

ラ:「……いや、かわいいけども、」

…なぜウサギ!?
マズい、意味が分からん
ちょっと待て、普通こうゆうのって…

ジェリー:「なぁにー?文句?」

ラ:「や、文句っつーか、普通こーゆうのって女子が頼むもんじゃ、」

ジェリー:「あら、おまかせでうまけりゃ何でもいいって言ったのはラビよー?それに前まではよく食べてたじゃない。」

ラ、葵:「「え?」」

ジェリー:「ほーら、雑談はおしまい。後がつかえるから早く行きなさい?」



京:「ふぃー旨かったー…」

レ:「…京ちゃんそんな細いのによくそんなに入るねー…」

京:「ん?まぁ…俺華奢とかいろいろいわれるけど普通に男だし。めっちゃ食べるし。」

レ:「…それだけ食べてるのに何でそんなに細いの、太らないの」

京:「そんなにいわれるほど細くないよ?とゆうか俺にいわせれば断然レイラの方が細い」

レ:「ないない、京ちゃんの方がぜったい細い!」

プチッ

京:「何おぅ…?京ちゃんの方が太いね、絶対太い。23の男ナメんなよ?」

レ:「む…」

京:「なに、やるか?」

レ:「いったなー…?」

京、レ:「「勝負だコラッ」」

バンッ

レ:「あぅ…負けた…」

京:「ほら見ろ言ったこっちゃない、男に太さじゃ勝てないのですよレイラちゃん」

レ:「ほんのちょっとの差じゃんかっ」

京:「それでもレイラの方が細いのー。」

レ:「ぶぅー…」

京:「ほらほら拗ねない拗ねない」





葵:「すごく仲いいんだね、レイラちゃんと京って。」

ラ:「………。」

葵:「…ラビ?」

ラ:「え?あ、ごめん、何さ?」

…ラビはレイラちゃん達の方をじっと見て
拳を強く握ってた

…本人は、気付いてないみたいだけど
やきもち…なのかな
うん、多分そうだ

葵:「…それ、おいしい?」

ラ:「…あぁ、これ?うまいさ。基本ジェリーが作るもんにはずれってないから。」

葵:「そっか」


レ:「いいもん、いつか京ちゃんのこと超すもん、京ちゃんより太くなるもんっ」

葵:「…あ、食べ終わったんだ、あの2人」

ラ:「ん?……あ、」

食事を終えた2人が、こっちに向かって歩いてきていた
やっぱりすごく仲がいい

京:「あのねー、超さなくていいのよ?つーか普通女のコってあの手の勝負勝っても喜ばないよ、負けた方がよかったーって安心して喜ぶのにどーしてレイラは悔しがってるのかな、なんかズレてない?」

レ:「相手が京ちゃんだから」

京:「え、何その理由、納得いかないんだけど」

ラ:「レイラちゃん」

レ:「…あ、ラビくん。それに葵ちゃんも。」

葵:「こんばんは」

ラ:「あのさレイラちゃん」

レ:「なに?」

ラ:「手、出して下さい?」

レ:「え?」

ラ:「いーから、早く」
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