memory

□3.私の、本音
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の゛しっ

はぅっΣ

ラ:「なーに溜め息なんかついてんさ?幸せ逃げんぞ」

葵:「……あの。」

ラ:「ん?」

葵:「ん?じゃなくてキミは一体何をしているのかな?」

ラ:「何って…葵さんの頭がのし掛かって休憩すんのに丁度いい高さだから休憩中?」

葵:「…そんっなに私は小さいですか?(ニコッ」

あー…なんかイライラ越えて悔しくなってきた
この巨人、私の頭の上に両腕をクッションにして顔置いて
体重掛けてのしかかってきているのだ
…かなり重い、首の骨折れる

葵:「頼むから退いてくれないかな、結構重いんですけど…?」

ラ:「えー、退かなきゃダ」

葵:「ダメ」

ラ:「即答…」

葵:「当たり前でしょう。てゆうか支部長どうしたの、ついさっきまでおっかけっこしてたでしょ?」

…もんのすごく低レベルなやつ

ラ:「バクちゃんならあっち。」

葵:「へ…。・・・・・・・あ゛。」

ラビが指差した方を見ると

バク:「ヒー…ヒー…」

ラ:「俺追っかけ回してて体力使い果たしてノックダウン。」

…酸欠なのか汗だくで地面に支部長が伸びていました

葵:「支部長…(苦笑)」
なっさけないさねーバクちゃん、こんくらいでリタイアとか…。まだ28だろ?もーちょっと体力つけたらどうさ?」

ギンッΣ

ラ:「おぉ怖っ」


ラ:「…物凄い勢いで支部長がラビを睨んでる

バク:「うる…うる…うるさいっ…!貴様らエクソシストの…体力と…俺の、ゼー、ハー、体力を…一緒に、ヒー、ヒー、するなっ…!」

…はい、お疲れの所良く言えました
というか、普段支部長がこんな調子になると必ずと言っていいほどウォンさんが来るのに…
あ、ウォンさんって言うのは科学班所属の(といっても、一応だけど)支部長の世話係みたいな人
それから

「ぼっちゃーん!!」

…多分、彼のことをこう呼ぶ人はウォンさんくらいしかいないんじゃないだろうか

ウォン:「ぼっちゃん大丈夫ですかっ!さぁ、部屋に戻って休みましょう!」

こうゆう時無駄に動きが早いんだよな―…
ってあれ、いつの間にか頭が軽く…

葵:「…ラビ?」

ラ:「だ…ダメさ、俺もう…ぶくくっ

…どうやらラビはウォンさんがツボみたいです

葵:「ほら立って、部屋案内するから。」

ラ:「ヒー…、あぁ、宜しく頼むさぁ。」

葵:「ラビってさ、意地悪と言うか…いたずらっ子と言うか…Sだよね。」

現在、ラビが使う部屋に移動中

ラ:「そーか?んー…まぁ確かに人からかうのは好きさ、面白いし。(ニシッ いい暇潰しになるww」

葵:「うわぁ…」

ラ:「あー、でも俺彼女になった子にはやさしーよ?」

葵:「へーどうだか、そもそもラビって彼女とかつくらなそう。」

ラ:「わ、ひっでーこと言うさねー…」

葵:「だってモテモテでしょ?そうゆう人って基本彼女作りませーんってイメージがある。」

ラ:「そうでもないんだなこれが。本部ってイケメン揃いなんさ、ツンデレ男児然り、ジェントルマン然り、ヤンチャボーイ然り…で、そこまでモテてる訳でもねぇ…と思うさ」

葵:「…ふーん。あ、はい、ここ使って?取りあえず今日は何もないだろうから、ごゆっくり。(ニコッ」

ラ:「おぅ、サンキュー。葵もゆっくり休めよ?」

葵:「…へ、私?」
ラ:「そ。長旅初めてだったろ?だから疲れただろうと思って。葵も明日仕事あるだろーし、ちゃんと休んで疲れとっとけよ?じゃ、また明日。」

…そう言って部屋に入っていった
くそぅ、なんなんだ
そうゆうさりげない優しさとかいらないんだけどな
あぁ…ヤバい

葵:「私は本気で…」
ラビを、好きになってしまったみたいです

葵:「困ったなぁー…。」

私は赤くなった顔を隠すように
部屋に戻った


ラ:「ふぃー…。やっぱなげぇ間汽車のんのは辛いさね」

だってかなりケツいてぇもん
…おっと、ぼーっとしてる暇じゃねぇさ、早くしねぇと…
今からの時間帯だと繋がらなくなっちまいそうさ



レ:「…はぁ。」

…こんなにも
誰かが任務に行ったことで
不安にかられたことってあっただろうか
ううん、違う
誰か、じゃなくて



レ:「………ラビが、か。」

…お風呂入ってさっぱりしてこようかな
少しは、気が紛れるかも

みーっ

レ:「あ、ココ…どうしたの?」

みっ

レ:「…もしかして通信?」

ココってゆうのは、私の持ってるゴーレム
ゴーレムとは、本部を含めた遠距離ヘの無線通信が可能な空飛ぶ機械のこと
科学班の皆がエクソシストの任務遂行のサポートのために作ってくれた
…普通だったら機械だから意思を持ったりはしないんだけど、この子の場合は

みー

意志がある上に喋る
聞いた話によると
この子はすごく特殊らしい
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