長編〜Attack On Titan
□第1章
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リストside
『っ!!』
私はやや深かった眠りから目を覚ました。
だが先ほどいた草原ではなく、辺りがうす暗い所だった。
『なにここ・・・牢屋?なんで閉じ込められてんの?つか手足まで拘束されてるし』
手と足にはとても丈夫そうな鉄の鎖がつないであった。
?「目、覚めたか」
新しい声が聞こえた。人間の声だ。
『はい。率直に聞きます。ここどこですか』
?「じゃあ俺の質問から先に答えろ。お前はなぜ、壁外に居やがった」
・・・What`s this?
この人間は一体何を言ってるんだ?
『は?へきがい?なんですかそれ。人間のあたらしい遊びですか?それともお菓子ですか?』
?「・・・は?壁外もわかんねえのか?あり得ねえだろそれ。ふざけてんのか」
『大真面目です。』
?「じゃあ壁とか巨人とかは」
『あ、巨人なら解ります。毎回毎回邪魔なんで殺させてもらってますけどね。壁はあの壁ですか?こういう」
そう言って私は石で造られている牢屋の中の壁を指差した。
?「ちげぇよ。壁ってのは50メートルのあの壁だ。」
あのってなんですかあのって。50メートルとけどんだけ長いんですか。
『・・・駄目だ。この世界がよくわからないので私からちょっと言わせていただきます。』
?「あ?」
『私はリスト エルシオンと申します。ちなみに私は死神としてこの世界に召喚され、生き物の魂を弔う義務を果たすべくやってきました。
あ、あとちなみに草原で今日30体ほどの巨人を倒させていただきました。私の仕事上殺してもいい生物なので。』
?「死神?召喚?弔う?テメぇなに言ってやがんだよ」
駄目だ話伝わらない!!人間って理解力なさ過ぎてムカつくわ!!
『もう良いです。詳しいことは今度お話しすることになりますでしょう。あなたが私をここに入れたんですか?』
?「まあそう言わればそうだが、な。」
『なぜ?もしかしてさっき言ってた壁と関係があるんですか?』
?「そうだ。この世界じゃそれが当たりめぇだ。じゃあ話してやる」
そしてこの人間にいろいろとこの世界のことを教えてもらった。
巨大な壁の外には巨人という人類の天敵がいて、そいつから逃れるために人類の先祖が壁を作った。
そしてこの人間は巨人の本性を調べるべく、巨人と戦っている兵士の一介だという。
『・・・まあ仕方ないですね』
?「は?何言ってんだ」
『だって人類って何にもできないじゃないですか。魔人のように魔法は使えず、獣人のように身体能力は高くない。ましてや長くも生きられない・・・。
ああ、脳があると言えば、モノを作れる程度・・・といったところですね』
人間は私を睨むように顔をしかめた。
『私はあなたたちのように弱くない。魔力もあるし、身体能力も高い。そして人間の何倍も長く生きれる。死神は、そういう存在なのです』
?「フン、てめぇ言うじゃねーか。気にいった。そこまで言うなら、やってみろ」
その人間はいかにも私を見下すようなまなざしで私を牢屋から出して外の広場に連れてきた。
制作中