非日常のとビら
□3日目 勉強
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そして私はしっかりとテストをやり遂げ、数日後テストが返ってきた。
自慢できる話ではないが、この教科のいつもの点数は35〜45点くらいで半分にも満たない点数だ。
今回だって、正直再試にかけようとしていたところはある。
過去私が受けた模試の数学で0点だって取った。
本当に数学は壊滅的なのだ。
どうして文系の道に進んだのに、数学を使う科目があるのか...
「ヒソカにテストが返却される日にまた来るね♦」と言われていたので家で彼は待っているのだろう。
「ただいま!ヒソカ!テスト返ってきたの!見て見て!」
手渡すテスト用紙に書いてある点数は82点。
今までの私には考えられない点数だった。
「良く頑張ったじゃないか❤えらいえらい♦」
そう頭を撫でてくれて、私はとても嬉しくなる。
「ヒソカのお陰だよ!今までの私には考えられない点数だもん!」
仮進級ギリギリを攻めていた私がこんな点数を取るなんて...と先生がめちゃくちゃ驚いていたのは記憶に新しい。
「ナヤマってこんな点数取れたんだな…」なんて失礼極まりない言葉を言われ、友達には「ココナ、あんたもしかしてカンニングしたんじゃないの…?」と本気で疑われた。
教師や友人にそんなことを言われてしまうくらいには数学...というか算数のできが悪すぎること、きちんと自負しています。
「今度また分からないところがあったらいつでも教えてあげるからボクに言ってね♦落としたところの解き直ししないと勿体ないよ♣」
「そうだね、やるよ」
ヒソカのお陰で自分はやればできるんだ。と少し自信がついた。
勉強のモチベーションが少し上がった私は、テストの解き直しを始め、またヒソカに勉強を教えてもらうのだった。