ココロ

□1. 旅の知らせは突然に
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学校が終わって放課後になり、部活に入っていない私は帰路についていた。

帰ったらまずお風呂はいろう。
そんなことを考えながら歩いていると自然と早足になる。

私は早く学校から離れて家に帰りたかった。

私は学校からそう離れていないマンションで一人暮らしをしている。
私は高校生になったら一人暮らしをすると決めていて、そのことをお父さんとお義母さんは快く受け入れてくれたのだ。

帰ってすぐに浴室に向かい、浴槽にお湯をためた。
お風呂にお湯をためている合間に大好きなH×Hの漫画を読むのが私の日課になっているところがある。

学校では特に人と関わりを持っていないため基本帰った後何をするかを考えているけれど前提としてH×Hを読むことにはなっている。

私はゾル家旅団寄りの箱推しだ。みんな可愛い。みんな好き。

によによと笑いながら読んでいると、ピーピーとお湯がたまったことを知らせるアラーム音が部屋に響きお風呂に入るための準備をする。


「よし、入ろう」


ひとり暮らしをするとなんだか独り言が多くなるなぁと思いながら髪がお湯に入らないようにタオルを巻き、お湯に足を入れる。
お風呂に入っている感じがするからざぷり、と溢れ出すお湯を見るのが好きだ。
するとだんだん睡魔に襲われ、うつらうつらと船を漕いでいるとそのまま眠ってしまった。


体が滑りブクブクと音がしているが、それでも眠りについている。

すると突然、お風呂の底が光りだし、そのまま底へ底へと沈んで行った。
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