ココロ
□5. よろず屋、ナイトメア開業!!
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ヒソカに送ってもらった後、すぐに風呂に入りベッドに飛び込む。
現在時刻は午後4時。まだ眠るには早すぎる時間だ。
もふっと枕に顔を埋め、これからのことを考える。
お金も結構たまったし仕事とか始めようかな。このまま闘技場にいても何も進まないし。
だいたいはなんでもやろうと思ってるので、私はよろず屋にしようと思っている。後は名前だ。
「ナイトメア…」
何故か口から発せられた厨二臭のする言葉がなんだか自分にはあっているような気がした。
よし、サイトを作ろう!
サイト作りをするにはPCが必要だろう。一応お金には余裕があるから買いに行こうと寝返りを打ってぬくぬくしてから出かけることにした。
!?
顔を向けた方向には見知った顔があった。
驚いて反射的に起き上がろうとしたが、ゴンッ!と鈍い音がなるのと同時に鈍い痛みが訪れる。
おでこを押さえて生理的に出てきた涙を拭って顔をあげる。
「やあ♦」
「ってぇ…ヒソカ?なんでここにいるんだよ!私鍵しめてたのに!」
「奇術師に不可能はないの♥」
「不法侵入だ!そして痛い!おでこ痛い!どうしてくれるの!」
額を摩り、キッと睨みつけて見るがヒソカのニヤニヤした顔は崩れることはない。
笑顔のポーカーフェイスは地味に私の神経を逆撫でた。
「それはキミが突然顔をあげたからじゃないか♦」
「それはヒソカが勝手に入ってきてたからでしょ!確実にお前が悪いだろ!」
「……♦」
ヒソカはヘラヘラとしていてなんだかムカつく。
こういう奴だったことを私は忘れていた。この部屋を教えたのが間違いだったようだ。
少し前の自分をグーパンで殴り飛ばしたい。
…いや、待てよ。
私サイトの作り方を知らない。
ちょうど今目の前にはこの世界の住人いる。
しかもヒソカならば何でもできそうな気がする。
聞いてみる価値はあるかもしれない。
「ねぇ、ヒソカ。私サイトを立ち上げたいと思ってるんだけど、やり方知ってるなら教えてくれない?」
「うーん、今度デートしてくれるならやってあげるよ♠」
「その格好じゃないならいいよ。だからお願いやって?」
立ち上がっているヒソカとベッドから起き上がった私の身長差がありすぎるせいで威圧感がすごい。押しつぶされそう。
「そんな上目遣いでボクを見てお願いするなんてずるいなあ♦かわいいからいいよ♥」
「う、上目遣い?」
いや、ここは触れない方がいいだろう。身長差のせいでそうしているように見えたのかもしれない。
それで乗せられたならこのままの方がいいのだ。
ヒソカはストライクゾーンがくそ広そうだからかわいいと言われても微妙な気持ちだけど、とりあえずサイトがどうにかなるということにほっとした。