ココロ

□6. 体が小さいのも悪くないかもね。
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あの人形の精神的ダメージがかなりあったようで、9時くらいに寝たのに8時すぎまで眠ってしまっていた。お客さんを逃がしたくない一心ですぐさまケータイを確認する。
入っていた依頼は15件意外と入っていたので驚く。入っていた依頼はたいしたことのないものばかりだったので、15件すべて受けることにした。仕事用に用意した、ブラウスとジャケット、ニーハイソックスにキュロット、そしてフラットシューズを履く。
地図で場所を確認して、召喚されし魔法陣ですぐに依頼主のところに行く。
はっきりとわかっていないところばかりなので、ほとんどのところは少し歩いていった。

そして、私の初めての仕事はおばあちゃんのお家で家事をするというものだった。家事の内容は、お皿洗い、洗濯物を畳んだりなど簡単なものですぐに済ますことが出来た。
犬の散歩や子供面倒をみていてほしいというもの、お店の改装をしてほしいというものもあった。
すべての仕事をこなし終え、時計を見てみると、時計の針は1時を指していた。


かなり早く終わった‼


もう妖精を呼ばなくても大丈夫だな‼

そう考えてテンションが上がっていると、また依頼が来たようでピロリンと着信音がなる。
内容を見てみると、話し相手になるだけで2000万ジェニーというものだった。

この依頼、場所が書いてない!依頼主は誰?

確認してみるとそこにはジン=フリークスと書いてあった。


なんで?昨日出来たばっかのサイトにジンが?意味がわからない!


期間がついていて、2ヶ月の間にこれたら報酬を払うというものだった。面白そうなのですぐに受ける。

どうやって探そうか…
そうだ。こういう時の念だ。情報収集出来、尚且攻撃も出来るような念にすればいいだろう。


生命を宿す手

絵画や彫刻、写真などに手をかざすとかざしたものに命が宿り、忠実なしもべにすることができる。
具現化したペンなどで書いたものも命を宿すことができる。


絵を描くということは、自分のなかにある程度のイメージが無ければいけない。それに画力が無ければ具現化したところで不完全になる。
これが制約と誓約になるだろう。
よし、まずこれで…何も思いつかないから妖精でいいや。
忠実なしもべになるんだし。


そして具現化したペンを使い空中に妖精の絵を書いていき、書き終わると手をかざす。
すると絵が動き出し、すぅっと妖精が出てきた。


「妖精さん。ジン=フリークスと言う人を探して来てくれない?
なるべく急いでね!」


カリカリと地面にジンの絵を描いて、こんな感じの人だよ。と妖精に見せる。
我ながらなかなかいい出来だ。地面に描いたのがもったいない。


「はい。わかりました」


そう返事をすると、風を切り裂くようなスピードで飛んでいった。
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