ココロ

□11. 発言はちゃんと考えてからしましょう
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「ヒカルちゃん、お部屋用意したわよ!」


泊まるみたいな話になってまだ3分くらいしか経過してないじゃん!と、準備、情報伝達の速さに驚きながら「ありがとうございます」と頭を下げる。


「気にしなくてもいいのよ!イルミ!案内してあげて」

「うん、わかった。じゃあついてきて」


そう言って走り出すイルミ。なんで何も伝えられていないのに用意された部屋の場所がわかるのかとか、言いたい事はたくさんあったが、面倒くさそうなので黙ってイルミについていく。


「ここだよ」


イルミがドアを開ける。が、なぜかすぐに閉めた。


「どうしたんですか?」

「母さん呼んでくる…」

「えっ?なんでですか?」

「ヒカルはそこで待ってて」


私が口を開くよりも先にイルミは走り去っていく。
ぽつりと1人取り残される私の不安はさらに大きいものとなっていた。
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