ココロ

□15. 試験官ごっこでもなんでもいいから巻き込むな
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ここがヌメーレ湿原か…ジメジメしてる。


「ギル喉乾いてない?」


魔法陣から水を取り出す。


「お水もらってもいいですか?」


とく、とく、とお皿に水を注いでいき、ギルが水を飲んでいると、


「ウソだ!!そいつはウソをついている!!」


あのシーンが来たようだ。
グロいのはあまり見たくないなあ。


「ギル、あと少しでまた走り出すけど大丈夫?」

「はい、任せてください!」



ギルの頭を撫でていると、ヒュッとトランプが飛んできた。ちゃんとキャッチしたけど。


「くっく♠なるほどなるほど♣」


なぜこっちに投げたんだよあの変態!なにがなるほどだ!


「これで決定♦そっちが本物だね♥」


本物か確かめるのに私にはいらないだろ!


「ギルあいつうざい」


ムカついたからトランプに魔法陣を召喚して、キャッチしたらダメージを受けるようにしてヒソカに投げた。
そのトランプをキャッチしたヒソカは、変な顔をしてたけど、みんなは男の死体に群がる鳥の方を見てたからギタラクルしかその姿を見ていなかった。

少しだけ悔しく思いながらむすっとしているとまた前の方が走り出した。


「はぐれない様にしなきゃ!ギル、行こうよ!」

「はぐれても試験官の匂いを辿れば行けますよ…」


そういえば人間よりも嗅覚が優れているもんなぁ…とぼんやり思う。

そうだ。ギルは狼だ。

もういちどギルの存在が何かを確認し、水の入ったペットボトルと皿をしまってからギルに乗った。
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