ココロ
□18. 予想外すぎてリアクションに困る
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ギルが動いたのを感じ私は目を覚ました。
ギル温かい…具現化したものでもあったかいんだ…と今まで数え切れないほど思ったことをまた再確認しながら手を伸ばしてギルをなでる。
そういえばあのまま眠ってしまったのか。着替えなくては。
試験ではほとんどギルが動いていたから汗をかいたわけでもないけど、2日間同じ服を来ているのは気持ち的に気持ち悪い。
魔法陣から服を取り出し、着替えようと起き上がり服を脱ごうとしたとき。
「イルミ!ヒソカ!」
この2人が視界に入った瞬間一気に目が冴える。
あれ?昨日部屋に来る前に寝てたはず。
2人が運んでくれたのかな。少し嬉しくなったが、2人に気付かず服を脱ごうとしたことに恐怖を感じた。
「おはよ。ヒカルってほんとコロコロ表情変わるね」
「おはよう♦ヒカル♠」
「2人ともなんで気配を消してるわけ?危なかったじゃん!」
こいつらが気配を消していたせいで私は気付かずにこいつらの前で服を脱ぐという失態を犯していたのかもしれなかったのだ。
「ヒカルが起きないように消してたんだよ♥」
「じゃあ起きたら声かけてくれたっていいじゃないか!」
「「……。」」
「なぜ黙る」
少しイライラしながら戻ってもらおうと口を開こうとすると、
「まぁまぁ、落ち着いてください。ここまで運んでくれたのはこの人達なんですよ?お礼を言っておいた方がいいんじゃないですか?」
確かにそうだと思い、すごくいやだけど、お礼を言うことにした。
「い、イルミヒソカ、ここまで運んでくれて、そのありがとう」
さっきまで怒っていたのに、このタイミングでお礼を言うとかめっちゃ恥ずかしい。
「うん。まずは着替えたら?」
「着替えたいから一回部屋でてよ。それでも出ないと言うなら、魔法陣で部屋の外じゃなくて飛行船の外に出してあげる」
「それは困るなぁ♦」
全然困っているように聞こえないが、それがヒソカだ。気にしてはいけない。
「それなら出ていくよ。終わったらちゃんと教えてね」
着替え終わったら丁度到着のアナウンスが入ってヒソカ達と一緒に飛行船から降りた。