ココロ

□23. あの糞爺を呪い殺すことにしました。
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ボーーーッ‼っと船の汽笛がなり、第4次試験終了のアナウンスが島に響く。


「終わりか。1時間でスタート地点に戻らないとダメらしいけど私は帰り方わかんないよ?」


胸を張ってそういうと、「なに堂々と言っているんですか」と盛大にため息をつくギルの横で私は謎の笑みを浮かべ、だって連れて行ってくれるんでしょオーラを出す。


「この子の面倒見るの大変だね」


ギタラクルの姿になってしまったイルミが哀れみの目を向ける。


「今子供扱いしただろ」


大きく括ると高校生は子供だけど、私だってあと何年かで成人だぞ。


「ほら、そんな顔してるから子供だって言われるんだよ」


イルミはそういうと近づいてきて突然引き寄せられた。

何が起こったか認識した頃には顔の前にイルミの胸があり、髪を撫でられていた。
私から行くのはいいけどあっちからされるのはだめなのだ。


「なに頭撫でてるの!馬鹿」


顔を真っ赤にしてイルミを振り払いギルの方に泣きながら走っていき、ギルにむぎゅっと抱きつく。


「うあぁぁぁぁん‼ギル!イルミがいじめる!いじめる!」

「はいはい、そうやってすぐ拗ねるからですよ」


よしよしと頭を撫でるギル。何故か怒らずに大人しく撫でられてるヒカルの行動が全くわからなくて、もしかしたら嫌われているんじゃないかとイルミ少し心配になった。


あれ、でもどうして心配になんかなるんだろう?


その気持ちは心の奥に仕舞われた。
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