GS トリップ1

□ホントの気持ちは?
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「CMの詳しい内容が送られてきたから、目を通して頂戴」

マネージャーから台本を渡された。

「撮影は明日よ。動きをよく覚えておきなさいね」

内容を読み、私は固まってしまった。

どうしよう。

「どうした?」

私が固まってるのを見て珪君が覗き込んだ。

これは、珪君には言えない。

だって・・・・

色々考えて、事務所から出ると瑛君に電話した。今日はバイトじゃないはず。

そして、話したい事があるからと言ってこの後会う約束をして電話を切った。


「佐伯君に相談?」
「きゃっ」

すぐ後ろに珪君がいた。

「ビ、ビックリしました」

クスクス笑って話しかけてくる。

「ひょっとしてゆかり初めて?」

「う・・・珪君、意地悪」

私が言うと頭をポンポンと撫でて

「悪い、可愛いから、つい、
・・・俺じゃ、嫌なのかな?と思った」

それは、自分でもわからない。
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