薄桜鬼 現代 斎藤妹

□妹との出会い
3ページ/4ページ

玄関を開けると総司がいた。
さくらに顔を出さないように言って正解だった。

「なんだ?約束をした覚えはない」

「冷たいなー、一君。お友達が遊びに来ただけじゃない」

「今日は予定がある。では」

中に入られたら厄介だと思い扉を閉めようとするが

「あ!喉乾いた。一君のコーヒー飲みたいな」

「近くに自動販売機がある」

そう言い返しているのに、無理やり家に侵入された。

不覚・・・

「あれ?この靴女の子の物じゃない?」

しまったさくらの靴を隠すのを忘れた。

「知り合いの忘れものだ」

「ふうん・・・・」

総司は感が鋭いから気を付けなければ・・・

「まあ良い。コーヒーを入れてやるから飲んだら帰れ」

そう言いながら台所へ向かう。

「なんかさ、良い匂いするんだよね」

そう言いながら台所についてきた。

「あれ?オムレツがある。食べても良い?」

「構わんが?」

そう言って椅子に座って食べだした。

「美味しいな。・・・これ一君が作ったんじゃ無いでしょ?」

「何を言ってるんだ?」

「なんかさ、違う人の気配がするんだよね。
誰かいるでしょ?」

・・・・とその時上からなにか崩れる音がした。

あわててさくらの部屋へ向かう。

「大丈夫か?ドア開けるぞっ」

勢いよくドアを開けると本棚が倒れ崩れた本
の中央にさくらがいた。

「怪我は無いか?だから手伝うと言っただろ」

「すみません・・・」

泣きそうな顔で俺をみる。

「あれ〜?その子誰?」

しまった総司の事を忘れていた。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ