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□声を聞きたくて
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「あの・・・どうして、ゆかりの携帯に葉月さんが?」
俺には、もう関係の無い事なのかもしれない。
だけど
「ゆかりが倒れそうだって、あかりって子に聞いた」
海野が?
「だからって、なんで」
「君にはもう、関係が無いんじゃ、ないのか?」
「そうかもしれません、でも・・・」
2人は今、どういう気持ちで一緒にいるのか?そればかりが気になった。
「俺は、ゆかりを泣かすなって言った。でも君は倒れる程に辛い思いをさせた」
倒れるほどに・・・・その事実が俺に突き刺さる。
そして以前、葉月さんに言われた「ゆかりを俺のモノにする。どんな手を使ってでも」という言葉を思い出す。
「一つ、聞いても良いですか」
「ああ」
「ゆかりに葉月さんの本当の気持ちって伝えたんですか?」
「ああ、伝えた」
その上で2人は一緒に居る・・・・。
葉月さんの言葉が続く
「でもゆかりは、俺の気持ちを受け入れてはくれなかった」
「受け入れなかった?」
「俺を、そう言う風には見れないって言った」