GS逆トリップ(瑛)

□夢にかける思い  (瑛)5
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沢山の祝福の中、無事二次会は終わった。

「良かったな、上手く行って」

「瑛が居てくれて良かった。私だけじゃ、あそこまでは難しかったかも」

嬉しそうに話す名無子に伝えなければならない事がある。

「名無子・・・・俺と、珊瑚礁をやって欲しい」

「瑛と私で?」

「名無子となら良い店になると思うんだ。
いや・・・お前と一緒以外考えられない、だから」

「それは、昔の珊瑚礁の場所で、って事?
そうだとしたら、私の目で確かめさせて」







半年後名無子は自分の店を閉め、土地、建物を手離した。

俺は「思い出があるんじゃないか?」と何度も確かめたが名無子は「この店以外にもたくさんあるから大丈夫」と笑い、俺はこの笑顔の傍らに居たい。

だから

「名無子・・・これからよろしく。えっと・・・できれば、この先ずっと一緒にいて欲しい」

「私で、良いの?」

「俺、お前じゃないとダメなんだ」

そして名無子は

「昔の珊瑚礁を再建するのでは無く、俺自身の珊瑚礁を一緒に作ろう。
それから、私も瑛と一緒に居たい」


俺たちの新しい珊瑚礁が動き出し、二人の新たな物語が始まった。









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