薄桜鬼逆トリップ山崎

□山崎さん?4
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想いを告げた夜、自分の身体がまた透けているのに気が付いた。

別れの時がまた近づいたのか。
そして、すぐ横にそんな俺をを見つめるるいが居た。 
彼女も別れの時が近づいている事に気が付いているようだった。

色々な想いを交差させ、どちらとも無く、身体を寄せ合う。

「もっと、山崎さんを感じたい」

小さな声でるいが呟く。

「そんな事言われたら抑えが効かなくなる」

それで良いのか?と問うと、るいは小さく頷いた。

「別れても忘れないように、して欲しい」
「あまり煽らないでくれ」

そうでなくても、溢れだしそうな想いでいっぱいなんだ。

「るいは温かいな」
身体を合わせながら囁く。

「山崎さんも・・・・」
「名前で呼んでくれ」

「烝、さんも温かいです」
彼女の声が耳に甘く届いた。

2人の熱が混ざり合うのが心地良い。

このまま、るいと共にありたいのに・・・
離れねばならないのか。


次の朝、俺の腕の中でるいが寝ていた。
どうやらまだ元の世に戻ってはいないようだ。

まだ彼女を見ていられる。

安心をし、るいの瞼に口付けを落とすと、軽い身動きの後、目を開けた。

「身体は辛く無いか?」

るいは首を振り
「全く、それにすごく幸せで良い気分」
「一緒だ。俺も良い気分だ」

2人で言い合い、目を合わせて笑う。
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