薄桜鬼 山崎さんと私(短編)
□眠れない夜
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羊を数えてみたけど・・・・効果なし。
――そもそもこれで眠れた試しはないけどね――
目をつむって深呼吸・・・・
――変化なし――
隣の烝さんの寝息をゆっくり聞いているけど
私に睡魔はやって来ない。
寝ないと明日辛いかも
仕方が無い、最終手段。
そうっとベッドの烝さんの隣を抜け出してワインを飲み始めた。
明日に響かないように少し薄めにと氷を浮かべる。口当たりも良くなるから一石二鳥かな。
ネットサーフィンしながら1杯飲んで・・・まだ眠くならないかな?ともう1杯。
「るい・・・・何をやっているんだ?」
トイレに起きたのか、呆れた声の烝さんがドアの前に居た。
「えっと・・・
眠れないから、ちょこっとだけ飲もうかなと思って」
「・・・で、何杯目なんだ?」
「・・・2杯目・・・デス」
「眠れない時は・・・俺に言ってくれればすぐに眠れる位に疲れさせれるのだが?」
今、目の奥が光ったように感じたんですけど?
「え・・・遠慮、したいかな」
「そうは、いかぬだろう。睡眠不足は身体に良く無い。・・・・来い」
「ほら、烝さんも今からじゃ明日の仕事に差し支えますって」
「そんなにヤワではない」
「あ・・・眠くなったかも?」
「嘘をつくな」
結局、ベッドに連れていかれ・・・睡魔が訪れるより前に眠ったというか意識を手放す事になってしまったのだった。
眠れないからと言って1人飲むのは危険。
→後書き