GS トリップ1

□入学式〜新しい世界
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今日は入学式。入学式っていうと、あのディジーイベントがあるのかな?

そもそもディジーっているのかしら?

どうしても気になったので珊瑚礁へ向かった。珊瑚礁の近くに行けば会える・・よね?
そんな事思いながら珊瑚礁から少し離れて見ていると・・あ、居た。
あれが多分ディジーだ。

キョロキョロしてる。可愛いなぁ。迷っちゃったんだよね。
ここで瑛君が出てきて出会うんだよね。目の前でイベントを見れちゃうわけね。
・・・と思っていたら、ディジーがこっちを見て目が合って、ほっとした様子でこっちに来た。

「あの、道に迷っちゃって。駅までの道を教えてほしんだけど」
え?私が教えちゃって良いのか?そう思っていたら珊瑚礁から瑛君が出てきてこっちを見てた。
あ・・・ゴミ出しに行っちゃったよ。
出会えないじゃんっ。

仕方ない、私が教えないと入学式に間に合わないかもしれないわね。

ひょっとして私、フラグ折っちゃったの?

校門に着くと瑛君が居た。

約束通り・・・知らない振り、知らない振りと思って通り過ぎようとしたら追いかけてきた。
「ちょっ、ゆかりっ。無視するなよ」
「え?だって知らない振りするって約束したから」
「したけどさ、なんか寂しいじゃないか。今朝も珊瑚礁に来ようとしてただろ?来るかと思ったのに来ないし・・」
あ、やっぱり気が付いてたんだ。

「ん、道を聞かれて教えてたら遅くなりそうだったから行くのやめたんだ」
嘘ででは無いよね?
「メールくらいよこせよな」
そう言って、私の頭に軽いチョップを入れて校舎へ向かっていった。

うーん、なんかオカシイ。まだ出会って間もないのに好感度が高いような気がする。

教室の前に行きクラスを確認すると私はB組だった。

他の名前を見ると。瑛君も一緒で他のGSキャラは、はるひと志波君、そして海野あかりという名があった。多分これがディジーだろう。

「あ、今朝の」
振り返るとディジーが居た。
「同じ学校だったんだ。嬉しい。私は海野あかり」
ニコニコと可愛い。この笑顔にみんなイチコロになっちゃうわけね。
「東ゆかりです。私も越してきたばかりなんだ」

話していたら
「なぁなぁ二人、外部組やろ?」
と声をかけられた。
予想通り、はるひだった。高校生女子、可愛いなぁ・・・あ、私レズっ気は無いけど現実が女子校だったから女子に囲まれていると安心なのよね。

席は机に名前が貼られていてそこに座るようになってるみたい。私の席は・・と思って探していたら瑛君の隣だった。
けど、女の子達が瑛君を囲んでいて座れない。困るけど何か言えそうな雰囲気じゃないよな。

仕方無く少し離れて見ていたら私に気がついた男子達が近寄ってきた。
「ねね、どうしたの?席が見つからないの?」
「一緒に探すよ。名前は?」
「中等部には居なかったよね」
「外部組?家はどこら辺」

う・・・集団の男子苦手。近づかないで。嫌。
思わず下を向いて後ずさりした。

「おい、やめとけ。こいつ泣きそうだ」

声のしたほうを見ると志波君が居た。

その時教室のドアが開いて先生が入って来た。

「ありがとう」
志波君にお礼を言うと
「何もしていない」
「そうかもしれないけど、助かったから一応」
そう言って自分の席についた。

「ごめんな」
瑛君が小声で言ってきた。
「うん」
私も小声で返した。

担任はやっぱり若王子先生。ゲームでおなじみの自己紹介。

そして自己紹介カードへの記入。好みの異性のタイプは悩んだけど白紙にしてしまった。
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