GS トリップ1
□夏休み
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はるひからの電話で夏休みの課題をみんなでやろうという事になった。
メンバーは、はるひにあかりちゃん、あとはるひが1人連れて来る事になって、なんだか楽しそう。
場所はどこにするか悩んだんだけど、うちは珊瑚礁に近いので、もしも瑛君に会ったら面倒そうと思い図書館でやる事になった。
約束の日、早くに目が覚めてしまったので久々に海岸を散歩した。
トリップしてきた日以来だ。
「あ・・・・」
瑛君だ。サーフボードを持っている。
「どうしたんだ?こんな朝早く」
「早くに目が覚めちゃって・・約束があるから二度寝する訳にもいかないから散歩」
「ふうん・・・誰と?
別に関係ないけど」
「はるひとあかりちゃんと・・・誰か」
「なんだその、誰か。って」
「うーん、はるひが連れて来るって言ったんだ。でも誰って言わなかったから、誰か」
「…男、じゃないだろうな」
小声で瑛君がつぶやいた。
少し不機嫌そう。
「・・・・瑛君も来る?」
「いや、やめとく。海野に西本、疲れそうだ」
瑛君と別れて家に帰り準備を済ませて待ち合わせ場所へ向かった。
待ち合わせ場所に着くと、あかりちゃんはもう待っていて直ぐにはるひが来た。
はるひは赤いツンツン頭の男の子を連れていて、
あれって、ひょっとしなくても・・・
なんて考えていると
「お待ちどうさん。ゆかりは、初めましてやな。コイツは針谷 こ・・・
「ハリーだ!」
はるひの言葉を遮って話し出した。
「えっと・・初めまして、針谷君」
「だからっハリーだ。ハリーって呼べ」
分かっては、いるけど一応ね。
それに、このお約束のやり取り嫌いじゃないんだよね。
「じゃ、ハリーよろしくね」
「ああ。お前、あれだよな?学年トップの外部組」
「そうやで。学年トップが夏休みの課題を教えてくれるんや」
そんな事話しながら、図書館の中へと入った。