GS トリップ1

□新たな出会い
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勉強会の後、急にバイトに入る事になった。

「団体客って?」

急な団体って珊瑚礁ではすごく珍しいので、気になって聞いてみた。

「ああ・・・なんか雑誌の撮影だって」

「え、本当?凄い。なんの雑誌?ひょっとしてモデルさんとか来るの?」

私は興味津々で聞いてみた。

「はばチャ。葉月珪が来るみたい」

葉月珪って、GS初代王子じゃないの。
会えるとは思っていなかったから嬉しい。

私の様子を見て瑛君が呆れたように

「ゆかり、お前…葉月珪のファンだったのか?
目がハートになってる。撮影の邪魔するなよ」

「え?ファン・・・では無いと思う」

「なんだそれ。自分の事なのに思うって」

笑いをこらえたような顔で瑛君が言った。

「だって、カッコいいとは思うけど雑誌を買ってチェックはしていないもん」

でもGS1では一番好きなキャラだったな。
ゲームで考えると瑛君より先に出会ってるし。

「でも、一緒に写真撮れたら嬉しいな」

「ミーハーだな」

「良いじゃない。カッコいい人と一緒に写真撮りたいもん」

「じゃあ俺が一緒に撮ってやる」

「えー自分でカッコいいとか言っちゃうの?」

「冗談だよ。わかれよ」

そんな事を話していたら撮影隊らしき団体客が来た。
今日の午後は貸し切りだ。


「こんにちは〜今日はよろしくお願いします」

葉月さんは・・・と思わず目で探す。
居た。
すごいカッコいい。

思わず見とれていたら、チョップされた。

「ほら、とりあえずコーヒー準備」

注文は予約時に聞いていたらしい。
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