GS短編(1〜3混合)

□いけいけバカップル※佐伯瑛・プラネタリウム編※
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「ね、プラネタリウム行ってみない?」

いつものように、あかりが誘ってきた。
《お前となら何処でも行くに決まってるだろ》とは言えずに
「ああ・・行く」とそっけなく返事した。

待ち合わせは駅前広場。今日の服も俺の好みだ。
時間前だけど息を切らして「ごめんね、待った?」って言う。くそぉ可愛い。

とりあえず、プラネタリウムの中に入り。
「この辺の席で良いか?」
と適当な場所に座る。

おぉ、良いクッションだ。これは眠くなりそうな椅子だな・・なんて思って寄りかかると、座席が後ろに大きく倒れた。
「うわっ」
思わず声がでる。
そうか、上を見上げるんだから席が倒れるんだな。
そう思っていると横であかりの「きゃっ」という声が聞こえた。

大丈夫か?と声をかけようと、横を向くとすぐ近くにやはりこっちを見ているあかりの顔があった。
ち・・近い。しかも二人とも寝ているような状態だ。
これじゃ・・・

  
添い寝しているみたいじゃないかぁあっ。


そう思ったら一気に顔に熱が集中してきた。慌てて体を起こして
「だ、大丈夫か?椅子結構倒れるんだな。びっくりした」
「う、うん・・」
あかりを見るとあかりの顔も赤い。俺と同じ事考えたのかな。

上映が終わって外に出たらあかりが聞いてきた。

「ね、流れ星に願いごとしたことある?」
「また、ずいぶん乙女チックだな。・・・お前はあるのかよ?」

俺の事より、あかりの事が気になる。
「ラブラブになりますようにって」
ラ・・ラブラブって・・なんだよ、それ。
「・・・誰とだよ?」
気になる
「え?」
え?じゃないんだよ。まったく。
「誰とラブラブになりたいんだよ」
「・・・気になる?」
あたりまえだろっ。なんかムカついてきた。
「あぁ、もういいっ」
ムカつきが抑えられなくなって、俺は歩き出した。

「瑛、ちょっと、待ってよっ」
あかりが追いかけてきて腕をつかんだ。
「なんだよ。ラブラブになりたい相手がいるんなら、俺と一緒にいる必要ないだろ」
思わず怒鳴ってしまった。
「違うのっ。私がラブラブになりたい相手はね・・」
「聞きたくない」
思わずあかりの言葉をさえぎった。

「聞いてよ。誤解されたままじゃ嫌」
仕方なくあかりのほうを見た。泣きそうな顔してる。

「私がラブラブになりたいのは・・・て・・る・・なの・・」
え?今、なんて?
えっと、そのつまり・・アレだよな。うん。
「それってさ、つまり・・俺の事が好きって事で良いのか?」
「う・・ん」
あかりは真っ赤になって頷いた。

やばい。かなり嬉しい。
「俺も、好き」
あかりは、涙をためた真っ赤な驚いた顔で俺を見上げた。
そのあまりの可愛さに思わず抱きしめてしまった。

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