番外編

□彼女との関係
1ページ/4ページ

ゆかりが俺に会いに来た。
葉月さんが連れて来て・・・じゃ無かったら、どんなに良かったか・・・なんて思いは、少しだけ・・・いや、かなりある。

クラスの奴がゆかりが校門の所に居るって言ってるのを聞いて、会いたい一心で俺は荷物を纏めて校門へと急いだ。

猫被っていなかった自分に感謝しつつ全力疾走だ。

久しぶりに会ったゆかりは数割増しに可愛くて、夢中で声をかけた。実は周りが見えなくなっていた・・のかもしれない。

そしてその態度は、・・・かなり注目を浴びてしまったようだったのだ。


つぎの日

教室に入ると待ち構えていたクラスの奴に案の定囲まれることとなる。

「佐伯。お前、昨日ゆかりちゃんと随分と親しげに話していたな。確か、クワスメイトって言ってたよな?」

ジリッと距離を縮めながら声をかけてきた。

「えっ、ああ、クラスメイトだ」

嘘は無い。

「ただのクラスメイトがわざわざ会いに来るか?それに慌てて車に乗って去って行ったのも見えたぜ」

そうだった・・・あれも見られたとなると、ちょっとヤバイか。

車という言葉を聞いて一人が大声をあげた。

「俺、車に乗ったゆかりちやんと葉月珪のツーショット見た!」

げ・・・なに見られてるんだ、2人とも。

げんなりとして周りの奴等をみれば

「ひょっとして、2人で佐伯に会いに来たのか?!
一体、何があったんだよ」

ギャーギャーと煩くなる。

「なあ、本当はどういう関係だよ?
まさか、付き合ってたとか?」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ