妄想本棚

□同じ空−楊ゼンver.
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【同じ空――蒼空】


アイタイ、
あいたい、

逢いたいと。

僕が想う瞬間に
あなたは何を考えてるのだろう。

同じじゃなくてもいいから、
同じだけ苦しくなくてもいいから、
(あなたにはもう、苦しまないで欲しいから)

僕の百分の一でも「逢いたい」と想ってくれているなら。
僕はこの淋しさを少し我慢できる。

少しだけ、あなたに会えた気になれるから。
本当に、ほんの少しだけだけど。

きっと心はどこかで繋がっているでしょう?
繋がらない程、遠くはないでしょう?

違う星の下でも、
あなたを独りにしたくはないのです。
あなたがあの時の僕を独りぼっちにしなかったように。

逢いたいけれど、
今の僕にできるのは
あなたが淋しくなっていないように祈る事。

「太公望師叔…」
何よりも、誰よりも、
大切なあなたを想う。





…でもせめて、
せめて二十分の一…。


〈了〉

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