短編物語
□歌姫の祝い唄(中編)
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パーティー当日
馬車の前でエルヴィンとリヴァイがハンジとなまえを待っていた
「いやー!お待たせー!」
『ご、ごめんなさい…待たせてしまって…』
ハンジはドレスではなく白のスーツで登場。
なまえは薄ピンクの少し子供っぽい感じだがそこそこ露出が高めのドレスだ。
肩が出ていてスカートも短い
その姿を見てリヴァイは眉間に皺を寄せた
「おいクソメガネ、この格好はなんだ」
「えー?似合ってるでしょ!題して「恋人のためにセクシーなドレスで頑張るゾ☆」なんだけど」
「ネーミングセンスなさすぎだろ」
「いっとくけどこのドレスはなまえも気に入ったから買ったんだよー?無理矢理着せてるわけじゃないよ」
『な、なんかごめんなさい…今まで着たことなかったんで着てみたくなってしまって……や、やっぱりワンピースに着替えて』
「いやいや、そんなことしなくていいさ。とても似合っているよ」
『あ、ありがとうございます!』
エルヴィンの笑顔てサラリと発した言葉に顔を真っ赤にして戸惑うなまえ、リヴァイの不機嫌な顔がより酷くなる
「リヴァイ、今は恋人なんだ、何か気の利いた言葉をかけないのか?」
「は?なぜ俺がかける必要がある?」
『いいんです!似合ってないのは承知ですから…』
「チッ、そうじゃねぇ」
『え?』
「リヴァイはなまえの姿に目のやり場がなくて困ってるだけだから大丈夫だよー」
ヘラヘラと笑いながらハンジがそう答えた
リヴァイは否定せず目を逸らし、なまえはハンジの言葉に恥ずかしくなり俯いた
少し気まづい空気のまま4人は馬車に乗った
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