銀魂

□ドS
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沖「つーか、おめぇ、なんで隊長の俺を“沖田くん”呼びなんでぃ」

『沖田くんは私と同年代じゃないですか。

 …ぶっちゃけ、隊長と呼びたくないです。貴方みたいな人間。』


沖田くんの後ろ姿を眺めながら、

彼に悪態をつく


沖「…おm…!おいえいりあんvs!避けろッ!」

『ぇ…ッ!』



沖田くんがこちらに振り返った瞬間

背中に鋭い痛みが走った



『ッ…』



私が地面に膝をつくより先に、

沖田くんは私の背中に刃を突き立てた浪人を切っていた



沖「…おい、大丈夫か」

『…大丈夫…と言いたいところですが…、すみません、救急車…お願い、します…』

沖「あの程度の攻撃避けられねぇで、一番隊の名がなくぜぃ!」

『…すみません…沖田くんの栗色の髪に見惚れてました…。

 …これで死んだら笑い者ですね…ははっ』

沖「しっかりしなせぇ。今救急車呼んだ。意識しっかり持っとけよ!」

『…はい』


見たことのない、彼の焦る姿を見られて

ほんの少し嬉しく思いながら、

私の意識はプツンとそこで途切れた。



――――
―――
――



沖田side


やくざが病院に運ばれたことを屯所に知らせると、

すぐに近藤さんと土方さんがやってきた

近「総悟!えいりあんvsは無事か!?」

沖「命には別状ないそうで。」

土「おめぇがいながらなんでザマだよ」

沖「…俺も不意を突かれたんでさぁ。」


返す言葉もねぇ。

部下を守れなかった。
これは俺の失態でさぁ。


近「やはり、あの子を真撰組に入れるべきではなかった…」

土「今更、そんなこと言ったってしょうがねぇだろ。
 それに、強く望んだのはあいつ自身だ。」

沖「…?」

近「だがな。俺はやはり今でも反対だ。あんなうら若い女の子が、真剣を振るうなんざ…(沖「近藤さん、今なんて?」)は?だから、反対だったって…。」


沖「その後!女が真剣を振るう?」

土「おまえ、知らなかったのか?


 あいつ、女だぞ?」

沖「は…?」


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