テニスの王子様

□屋上で
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−−屋上で−−





貴女「今日も誰もいない…よね」





屋上は、特別教室のさらに上に位置しているため、

教室からわざわざ遠く何もない場所に来る生徒は少ない。





貴女「…」





誰かいても気を使うけれど、誰もいないのも寂しいものだなぁ


なんて、自分勝手な考えが頭をよぎる。





<キィ…>





貴女「ん?」





閉まり切らなかった扉が再び開かれたことによって、そんな矛盾した気持ちもすぐに忘れた。



誰かがドアを開けて入ってきた。


いや、ここは外だから出てきたのほうが正しいか…


なんて思いながら

そちらのほうを見ると…





「ほあらぁ」





誰か…と言うか何かだった





貴女「…」





まさかの珍客に一瞬フリーズした。



コレは…たぬき…?


いや、猫か…


ヒマラヤンの…野良猫?


なんで、学校の屋上なんかに?





貴女「ちっちっちっ

 おいでー、猫ちゃーん」





なんて普段なら言わないであろう言葉を口にする





「ほあら〜」





不思議な鳴き声を上げて、歩み寄ってくる





貴女「…可愛いなぁ///」





抱き上げてみると


意外にも大きくて…




貴女「あったかいね、おまえ…」


「ほあら〜」



?〈おーい。カルピーン〉




また誰か来る(今度は人、か…)



こんなにも続けざまに誰かが来るのは初めてかもしれない。



<ガチャ>





「ほあらぁ」



?「あ!!いた!」



貴女「…君の猫?」


?「…アンタ誰?」





質問してるのこっちなんだけど…





貴女「人に名を聞く前に自分から名乗るのが常識」


リョ「ムッ)俺は、越前リョーマ。アンタは?」



貴女「私はカルピン可愛い。」



リョ「ふーん」





ムカッ

聞いといて何その反応!?





「ほあら〜」



リョ「あ。そうだカルピン」




貴女「そうかお前、カルピンって言うんだ^^」



リョ「…その…カルピン返してくんない?」



貴女「あ、はい」





名残惜しいけど…

しかたない


しかし、返そうとしても離れない





貴女「…離れないんだけど…」


リョ「…」





何か言って欲しい…





リョ「…じゃあ、一緒に家まで来て」





なんでそうなるの!?






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