MARC

□02,運命の歯車
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‐おはようUESのみんな!

今年はいろんなゴシップに踊されたって人もいるよね。だからGGからもみんなにクリスマスプレゼントをあげるよ!

クリスマスには大量のゴシップを提供するね!

xoxo,
gossip girl.-

12月も後半になり、ニューヨークはクリスマスムード一色になっていた。

少し肌寒い街を私は1人で歩いていると目の前から楽しそうに歩いてくるリエナとマークを見かけた。

2人を見て少し私の胸がザワついているのに気が付き私は気付かれないよう来た道を引き返そうとした時だった。

「マリア?」

マークがこちらに気が付き声を掛けてきたのだった。

「ハーイ!」と私は笑顔で応えると2人も笑顔になる。そしてしばらく3人で話しながら街を歩いていた。

内容はずっとクリスマスについてだった。

独り身の私は家族で過ごすと話したらマークは少し考えた表情を浮かべすぐに笑顔になる。

「だったら俺たちと過ごすのはどう?」

「え!?だって2人で過ごす予定なんでしょ?悪いよ!」慌てて答える私を見てリエナは少し寂しそうに呟いた。

「それが、チャックにパーティを開くから絶対来いって言われてね」

「チャックが主催なら尚更行き辛いな…」私は苦笑いを浮かべるとマークは笑った。

「とりあえず誘ったからね!」

そう言い残しマークとリエナは去っていった。

私は暫く彼の背中を見つめ、ため息を吐いて帰った。






それから3日後リエナと学校の近くのカフェテリアでお茶をしていた。

「明後日のパーティまでに何かプレゼント探さなきゃな…」

コーラを飲みながらリエナが呟くのを私は見つめた。

「それってマークへのプレゼント?」

「そうそう」笑うリエナに私は思わずため息を漏らしてしまった。そんな私に気が付いたリエナは目を伏せた。

「ごめん。私ばっか話して。つまらないよね」

「ううん!そうじゃないの!ちょっと羨ましいな!って思って」慌てて答える私にリエナは目を閉じる。

「何か隠してることあるよね?」

「え!?」

何かを知っているように尋ねるリエナに私はドキリとする。

「何も隠してないよ!本当に!」

頷きながら答える私をリエナはただ見つめていた。
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