FAIRY TAIL

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「星霊だぁ!!!?」
「んー…まあそーゆー事」
「しかし気がつかんかったなぁ」

 ロキの妖精の尻尾脱退騒動から一夜あけた今日、ルーシィがロキを連れてギルドにやってきた。ロキは本来、獅子宮のレオという星霊で、ある事件が原因で星霊界に戻れなくなっていたという。アイツが真っ先にルーシィのところに向かったのはそういう理由かと一人納得。

「キィナは知っていたんだよな?」
「ああ…彼女は魔力を扱うから、前々から僕の魔力が人と違う事に気づいていたみたいでね」



―――もう…誰も消えてほしくないんだ…

 そう言ったキィナの表情が脳裏に蘇る。普段は気持ちを抑えたがるのに、あの時は哀しそうな、悔しそうな、何とも言えない表情の顔を隠そうともしなかったキィナ。…そのキィナは今どこにいるのか。

「彼女ならもう仕事に出たよ」
「はあぁぁっ!!!?」




――ルーシィ、すまなかったな。普通出来ないような事を押しつけてしまって…

――いいのよ!! 私もあの時はちょうどその事を考えていたところだったの!!!

――ところでロキ…いや、レオか。少しの間歯を食いしばれ

――…え?




「ああ…思い出したらまた横腹が…」

 ここに来る前に仕事に向かうキィナとはちあい、その時ロキは腹に回し蹴りをくらったらしい。あれだけ心配をかけたのだから仕方ないと思いつつも、ラクサスが吹き飛ぶほどのものを受けたのかと思うと少々不憫に感じなくもない。


「ちょっと待って…はい」

 渡されたのは、超高級リゾートホテルのチケット。キィナには渡していないらしいが、エルザにはもう渡してあるらしい。まあ、人気の多い場所を嫌うアイツがこんな所に来るわけがねーよな。アイツの分まで楽しんでくるとするか。

「貴様等、何モタモタしている。おいていかれたいのか」
「「気ィ早ェよ!!!!」」









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