FAIRY TAIL

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「さて…さっそくだがギルドに戻っておまえたちの処分を決定する」
「うお!!!」
「!!!」
「忘れかけてた!!」
『……』

 全員の記憶から飛んでいた処分の話。関係ない私はそそくさとエルザの脇に滑り込む。皆"アレ"は決定だと聞いて、先程までの雰囲気はどこへやら、相当なショックを受けている。私、見たことないけれど、どんなだろう。



 だけどそれすらどうでもよくなるような事態が、帰還先に起こっていた。

「何だ…ギルドの様子がおかしい…」
「な…なに?え?」
「これは…」

 目に映ったのは、巨大な鉄柱を何十本も打ち込まれた無惨なギルドの姿。「FAIRY TAIL」の看板も本来の姿形を残していない。
 …そして、フラッシュバックする私の記憶。

「誰が…!!!!」
「何があったというのだ…」



 誰もが怒りに肩を震わせる中、私は一人、別の理由で震えていた。



『いや…ごめん、なさい……ッ』










 
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