FAIRY TAIL

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【side Charles】

 キィナたちと別れルーシィと再会してすぐ、私たちを追ってきたニチヤたちエクシードが人間たちによって魔水晶にされてしまった。魔水晶から戻ったグレイとエルザと協力して救出したウェンディとナツから告げられた、マグノリアの人々を巻き込んだ天使への反乱。
 本当は戻りたくなんてなかった。自分たちが何よりも強く正しく、人間は愚かな劣等種だと信じ、管理と称して命を奪っていくことを何とも思わないようなエクシードばかりのあの国に。だけど脳裏に浮かんだ親切な夫婦とウィステリア、キィナを思うと、心の中にほんの少しわだかまりが生じた。このままでいいの? 後悔しない? 何度も何度も自分に問いかけ、出した結論は、国の危機を知らせにウェンディとエクスタリアへ行く事だった。

「みんな逃げなきゃ大変な事になるのよ!!!」
「黙れ人間ー!!!」

 案の定、こちらの話などこれっぽっちも聞いてはくれなかった。笑い者にされ、石を投げられ、魔水晶がぶつかってきても「女王様が何とかしてくれる」と自分では動こうとしない。それでも、仲間のために、こんな国を助けようとするウェンディのために、この国で生きるエクシードのために。もう一度声を上げた。

「みんな聞いて!!!!」
「まだいたのか!! 堕天め!!!」

 こちらに注意を戻した街の者が再び石を手にした。何度受けても慣れることなどない痛みを予期し、ぎゅっと目をつむる。その時ひゅんと風が頬をさらい、優しい温かさに包まれた。

「ぼきゅん」

 想像した痛みが来ないので恐る恐る目を開けると、さっき別れたはずの、エクシードには珍しい亜麻色の髪。どういう事かと見開くと数歩前に黒いシルエットが傾いていた。









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