ぴんきーれいやー

□第4Q
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最近とても暇だ。唯がかまってくれないのだ。
もとからそんなにしゃべっているわけではないけど・・・。
私を嫌いになったとかそういうわけではないだろう。ただとてつもなく忙しいんだ。バスケ部が。


どうやらマネージャーにも選抜があるらしく、それに合格した者しかマネージャーになることはできない。それに通過してもそこからさらに何軍に配置されるかというランクがつけられるという。

中学でそんなのあるの!?とかおもったけどここが帝光バスケ部だと考えると納得できる。
部員目当てでやってくる人もいるからなんだろうなー。人がいればいいってもんじゃないもんね。

唯はその難しいテストをなんとか通過しマネージャーになったというわけだが・・・・とにかく忙しい。

朝練は選手より早く来て体育館を開け、道具の準備をしたり、ドリンク等の準備もする。

放課後も可能なかぎり早く来て準備。部活中は選手一人ひとりのサポート、それと同時進行で洗濯とかもしなくてはいけないらしい。
部活が終われば片付け、ボトルの片付け、日誌を書いたり、その他もろもろ。

それはマネージャーの仕事じゃなくてプレイヤーの仕事でしょ!って思うこともやっていたりする。


こんな感じで唯は毎日疲れきっていて私にかまってくれない。悲しい。泣いちゃうぞっ!!


だからだろうか、なぜだろうか。なぜか最近ある人物にからまれる。

なぜだ。



「やよいちーん。お菓子持ってないー?」

『持ってない。』



そう返せば“なーんだ使えないなー”なんて言ってくる巨人に少しばかりの殺意が芽生える。
そう。私にからんでくるその相手は、私の隣の席の“紫原敦”だ。

入学当日から彼の存在には気づいていた。
だってすごく目立つから。逆に気づかない人はいないと思う。
そんなわけで同じクラスなのはわかってた。

面倒くさがりな彼と知り合うのは大変そうだなと思っていた。だって用もないのに話しかけるとか絶対にできない。めんどくさいやつなんて思われたくないし・・・。

でもなんせあのキセキの世代だ。せっかく同じクラスになったんだから顔見知りくらいにはなりたい。


話を戻すと、こうして彼に話しかけられるのは実は嬉しかったりする。あっちから話しかけてくれているわけだし。

拗ねたように口をとがらせ、机にくだーっと腕をのばして突っ伏している彼を見ていると、なんだかだんだんかわいくみえてくる。

そんなにお菓子食べたかったのか。

そんな紫原を見て、明日はお菓子を持ってきてあげようと心に誓った。




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