ぴんきーれいやー

□第12Q
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あの日から私たちは時々試合をするようになった。
話を聞いたところ、タローちゃんは6段らしく、ものすごい人物なのだと分かった。今は7段を取ろうと努力しているらしい。

ちなみに一番良い段は8段。8段は合格率1%という狭き門。10年受けても合格しないことだってある。
7段の合格率は10%弱くらい。難しいことには変わりない。

タローちゃん頑張れ。とういかなぜ剣道部作らなかったんだ・・・・。



学校に行くといつもより体育館の方が騒がしかった。気になって覗いてみると、ユニフォーム姿のカラフルな頭が見えた。
どうやら練習試合をやっているらしい。


今日もやることといえば掃除。
よし。試合観よう。


私は2階に上がり、人があまりいない場所で観戦した。
だって人がいるところって暑いし、ちょっとうるさ、いや。げ、元気すぎるから。



みんなが強いことは知ってるけど、実際に見るのは初めて。まぁ、画面越しにでは見たことあるけど。やっぱり自分の目で直接見るのでは違うなと思った。



ふと目に映ったのは綺麗な水色。

黒子だ。


私が知る未来。
とてもとても暗い、未来。

点を決めると嬉しそうにする彼らの笑顔はいつか消えてしまうのだ。



本当はこんなにみんなと関わるはずじゃなかった。この先の辛い未来に、私は耐えることができないと思ったから。

もっと浅く、軽く言葉を交わす程度。顔見知り程度で十分だって思ってた。

なのに気づけばかなり深く関わってしまっている。


今更関係を断つわけにはいかないだろう。


私がさつき姉の妹として生まれてきてしまった以上、黒バスキャラに関わってしまうのはもう仕方ないこと。



ならばもう、やることはひとつなのではないだろうか。


少しでも明るい未来になるように、できることをやるしかない。
原作がどうだとか、もうそんなのは関係ない。
私がいる時点で変わっちゃってるしね。




相手に流れがいってしまい、そわそわする展開もあったけれど、相手より常に10点以上リードをしていた帝光。最後には20点以上の差をつけて勝利を収めた。


いいねー。

剣道は好きだけど、こういうチーム競技って本当にいいと思う。



あーーー!!なんか字書きたくなってきたっ!!



私は足早に部室へと足を進めた。






よし。書くぞ。



いつもの何倍も大きい半紙に筆をおいた。






今日の試合は見ていて面白かった。

下手をしたら帝光は負けていたかもしれない。


うん。相手と勝負するなら、やっぱこうじゃないと。



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