【カオス企画SS】
□春夏秋冬裏話。(後書き)
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お題「夏」
『月下美人』
まずは「資料メモ」を。
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月下美人の話。
木全体がゆれるほどの力を使って花が開き2、3時間でつぼみが満開になり、気温が低いとゆっくり咲くそうです。
月下美人の故郷は、メキシコ・グアテマラ・ベネズエラ・ブラジルで、その自生地でもあまり見られないそうです。
簡単には実を結ばない、手のかかる花なんだそうです。
月下美人を色々調べていて素敵な話だな、と思ったのは、
『日本全国の月下美人は、昔どこかで作られていた、たった一つの株からさき木で増やされたと「思われて」いる』
と言う話で、花を育てる人と言うのはロマンチストなんだなぁと思いましたデス。
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この話は、春のお題が「花」で話を決めやすかったので、短絡的に夏の花で攻めてみました。
幾つか候補があったんですが、花言葉の意味とやっぱり月って言葉が名前に入ってるのはインパクトがあったので月下美人に。
夜、一緒に花を見るシチュエーションが中々決まらなくて。
それで、手錠してる時なら無理やり話を持っていけるなー…と。
手錠し始めた頃の本誌が今どっかにいっちゃってるので…もしかしたら時期が微妙にずれてるかも知れません。そしたらごめんなさいー(汗
曖昧な話のイメージを色々な方向から固めていくと言う作業を、明確な意志をもってやった気がします。
春夏のお題は、元はあってもそのイメージが余りにもボンヤリとしていたので、最後にならないと自分が書きたかったものが
「コレだったんだ」
と分からなかったので不思議な気がしました。
普段SSを書くときは、全体はぼんやりしていても一番大事な「根幹」と話の何処か部分部分で明確に
「こう書きたい」
と言うのがあるんですが今回は、そう言う物をはっきりと認識せずに勢いで書き上げた感があります。
お題で話を書くってこう言うことなんだ…と思いました。
頭できっちり纏めてからじゃないと書けないタイプだと自分で思っていたので、凄く嬉しかったです。
…ここらで、色々自分ルールと言うか企画SSを書く上で制約をつけはじめたんですね…
原作のストーリーやキャラにできる限り忠実に、とか。
その季節に実際にあった話を中に入れよう、とか。
入学→手錠初め→と続き物っぽくなったからそれ以降も続けよう、とか。
これは後で思いきり後悔するのですが、その頃にはもう手遅れでした…(いつものことなんですが)