幸せのイデア
□出逢い、それは偶然で。
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『また失敗か…』
そんな声が聞こえた。
薄目を開けると、自分の回りを白衣を着た人たちが歩いていた。
(失敗てなに…?私はどうすればいいの…?)
思うだけで声は出なかった。
気づくと私はある部屋に運ばれていた。
ふと聞こえた言葉…
『こんなゴミでもりくのおもちゃにはなるだろう』
意味は分からなかったけど、決し
ていい言葉ではないことだけはなんとなく分かった。
『ねぇねぇ、君なんて名前?』
目の前にいる少年が話しかけてきた。けど…
(名前…私、なんていうんだろう…それに…)
『へー。ユアていうんだ!よろしくな!』
(へ?私何も言ってないのに…)
よく見ると左腕に文字が刻まれていた。