幸せのイデア

□感情
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ユアは正直、いきなりの展開に頭が追いつけていなかった。
『ユ……ねえ、ユア?』
りくのそんな言葉でやっと我にかえった。
気づいたら科学者もいなくなっていて、かわりに残ったのはあの言葉であった。

全て分かった。ゴミだと言われる理由も、ここにいる理由も。
それは、あの科学者が言っていたように、私が声のないボーカロイドだからなんだ。
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