BOOK

□可愛い
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「は!?」


驚いたように俺を見る薮


そんな薮を無視して俺は薮の唇を塞いだ


「…んっ」



唇を離すと薮は顔を真っ赤にして俯いた


そんな薮を見て少しいじめたくなった


だから薮に言う



「お前からしろよ」


「え…」


「え…じゃなくて、ほら!」



俺は目を閉じた


薮は俺の頭に手を添えて唇を重ねてきた





…ちょっと待て


長くねーか?



そう思った矢先



「いのちゃーん!!やぶひかがちゅーしてるよー!!」


「えっ、ほんと!?」


大ちゃんといのちゃんの騒がしい声が聞こえてぱっと離れた



「あれ?」


「なんだー、もう終わったんだー」


2人の残念そうな声


俺は溜め息をついて薮を見た


薮は唇を押さえて寝っ転がっていた



…可愛い



可愛い薮を今夜、どうしようかなって考える八乙女光でした!






end
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