夢想曲1

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スプラッタな化け物から助けてポカーンとしてる大男数名。

今更な情報だけど携帯持ってないんだよね。え、今更過ぎる?サーセン化け物に集中してました。


携帯があればこの間抜け顔写真撮ったのになぁ…てか誰も褒めてくれない。しょぼーん。



「流石だね雨倉。手は痛くないか?」

「っ!!平気!やっぱウソ!ちょっと痛い…けど平気!」

「どっちだよ」

「平気です」



褒めてくれた!!赤司くんが、赤司くんだけが褒めてくれたああ!!

うわあああと喜びに浸りかけていると伊月さんが中に入ろうと言ったのでドアを開けた。


そして大きく元気な声で言う。



「ただいまーっ!!」

「おかえり双葉ちゃゲフッ!!?」

「双葉ちゃんおかえりっ!」

「ただいま桃井ちゃん!」

「痛いな何するんだよ宮地!!」

「気持ち悪い」

「ダイレクトに!!?」



森山さんが腕を広げて迎えようとしていたのを宮地さんが蹴って私は桃井ちゃんと熱いハグをした。

桃井ちゃん、あまり力強く抱きしめられると窒息しそうなんですが。


抱きつきながら周りを見るとそれはそれは素敵な感動の再会劇が行われていた。劇じゃないけど。



「「「火神/くん!」」」

「えっ日向先輩にフリに黒子!?」

「早川先輩!」

「黄瀬!?」

「青峰に桃井まで!?」

「今吉は?」

「知らねーよ」

「救急箱見つかったんだねっよかったー」

「って桃井ガン無視すんなよ」

「永吉。他のみんなは?」

「さぁな。けどどっかに居るだろ」



知り合い同士多いねーまぁチームメイトだし当たり前なんだけども。桃井ちゃん先輩をスルーしちゃ可哀想よ。


それにしても、森山さんは津川と同じチームだったはずなのにどうして伊月さんと変わってるんだろう?


そろそろ感動の再会も落ち着いてきた頃だろうし探索結果を話すのかな。


桃井ちゃんに離してもらって気絶している津川を春日先輩が殴って起こした。普通に暴行ですね。

そして男子はソファの周りに円になって座り、私と桃井ちゃんと新しい女の子はソファに……



「何故この形になる」

「どうしたの?」

「もういいじゃん桃井ちゃんチームメイトだったんでしょ?女の子に挟まれたい」

「この方がいいかなって」

「だからって何故赤司くんの隣なの?てか赤司くんもソファに座り続けるなんてブレないね!!?」

「まだ座れるだろう。というか早く座れ」

「あっはい」



最終的に命令されたので静かに従った。もういい。もういいわ赤司くんに何言っても通じないわ。

てか聞き入れてくれないし桃井ちゃんも譲る気なさそうだし何でだ同じ中学じゃないのか。


ソファに座って改めて見ると合流した人は多い。

各校何人ずついるんだろうなぁ…誠凛だけスタメン以外もいるってのに少し疑問があるけれど。


今まで通りに私達から自己紹介をして、次に合流した人たちに自己紹介をしてもらった。



「誠凛2年の相田リコよ」

「誠凛1年の火神大我だ…です」

「同じく誠凛1年の福田寛です」

「桐皇3年の諏佐佳典だ」

「同じく桐皇2年の若松孝輔」

「霧崎第一2年原一哉ね」

「陽泉3年福井健介」

「洛山2年根武谷永吉」

「海常2年の早川充洋です!!」

「同じく海常1年の黄瀬涼太っス」


うん、多いね?誰がどこのチームと合流したのか福井さんたち以外まったく分かんない。


ただ、最後に自己紹介した彼は友達がすっごく好きな……モデルのキセリョか。イケメン爆ぜろ。
 
 

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