夢想曲1
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一度落ち着こう。諏佐さんと火神くんはそこで目が覚めたんだ。
探索に出るたびに新しい部屋が出てくるなんて知らないんだよ来たばかりだから。
ひっひっふーと落ち着かせていると続き話していいか?と言った諏佐さんに頷いた。
「で、書斎で目が覚めた時はそりゃ混乱したが落ち着いてから此処は何処かっていう捜索をした。
そしたら火神が鈴を見つけたんだが使い道も何も分からないがとりあえずポケットに入れた。
部屋を出たらちょうど若松たちと会って、そこで一緒に行動し始めたんだよ」
「なるほど…その鈴は後で見せてくれ」
「おぅ」
「じゃあ次はオレ話していい?」
「早くしろ」
「へいへい。オレらが目を覚ましたのはこの階のベッドしかないとこ。
根武谷がベッドをズラしても何の反応も無かったから持ち上げてみたら隠し階段があったよん
蓋を開けて中に入ろうとしたら鉄状の板が出てきてさー…足入れてたら落ちてたかも。
んでその板に何かの数字を入力するのが出てきたけど何なのか分かんなかったから一先ず部屋を出たワケ」
「部屋を出た矢先に上半身しかないエグイ化け物に遭遇して…
階段を降りて撒いてから近くにあった黒いドアを開けようとしたら諏佐さんと火神に合流したんだ」
原さんの話を聞いて思わず根武谷さんを見た。
うわっよくよく見たら腕まくりして見える腕の筋肉すごっっ!!?主将と同じくらいかと思ったらもっと筋肉すごかった!!
そういえば無冠の五将で剛力って言われてるんだったっけ…なにあの筋肉まじすげぇ。
…あれ?でも確かベッドしかない部屋って黒子くんと日向さんが居たところじゃ…
そう思いながら二人を見ると私の言いたいことが分かったのか無表情で言った。
「…二人で持ち上げられるわけないじゃないですか」
「こっち見んなダァホ。1人で持ち上げれるほうがおかしいだろーが」
「は…っ!みんなでこっちみんな…やべぇキタコレ」
「黙れ伊月」
いやね、二人が非力って言いたいわけじゃないのよ?けどまぁ…ドンマイっす。
そして次に若松さんが諏佐さんと火神くんと合流してからのことを話し始めた。
「それで合流してからしばらく廊下を歩いてたら津川たちと合流したんだよ。
人数が多いからってこの部屋に戻ることになって再び歩き始めたら突然床に穴が開いて森山さんが落ちてよ…
どうしようかと混乱してたら上から伊月が落ちてきて、更に混乱した。」
「けど花宮が焦っても仕方がねぇし地図も完成したから予定通り戻るぞっつって階段を上ろうとした。
…ら、上からスプラッタな化け物が出てきて津川が気絶したから根武谷が担いで逃げた。
1階の完成した地図を見ながらだったからすぐに階段を上って水色のドアを目指してたら雨倉が、な……」
「また何かしたん?」
「またって何ですかまたって……助けただけなのに」
「詳細は?」
「詳しいことは後で言いまっす☆」
きゃぴっというノリでそう言うと赤司くんが花宮さんのチームに何かあったか聞いた。
しかし特に報告することもないと言って書庫組の話を聞くことになった。
「オレらが報告することは特にねェよ。地図書いて歩いてたらアイツらと合流しただけだ」
「そうですか…では先に書庫について聞いてから森山さんと伊月さんが入れ替わったことを聞きます」
「分かった。オレたちは雨倉たちと別れてから階段を降りて書庫に向かった。
イーグル・アイで見たところ何もいなかったから中に入って怪しそうな本を探してたら緑間が…」
「…一冊の本を手にとって中を開いた途端、上から誠凛のカントクと黄瀬が落ちてきたのだよ」
「上から?」
「上からって……」
「嘘は言ってないのだよ」
「寧ろこの状況で嘘言ってたら全力で轢くわ」
突然上からってそんなことがあるのか…?と思ったが森山さんと伊月さんが居た場所が入れ替わったり、
部屋が増えていったり化け物がいたりここが異空間な時点で深く考えても意味がないのか?と思った。