番外編

□まさかの…
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へいゆー!突然ですが魂が入れ替わりました。

どうしてこんなことになったかと言うと……


え、入れ替わったメンバー?

いきなりの展開すぎてついていけない?


あっはっはっはまぁ落ち着いてお付き合いくださいなーっ経緯話すからさ。


それは暑い夏のことだった……あ、はい嘘ですけど。

私、黒子くん、福井さん、森山さんで探索に出たんですよ。


そしたら化け物が出てきてぶっ飛ばそうとしたら何か煙り出してきて…

消えるときとは違う煙で気持ち悪かったけどとりあえず消した。


その時、問題はすでに起こっていた。


「みんな平気ですか?…あれ、」

「んだよさっきの……あ?」

「双葉ちゃん無事か……え、」

「……入れ替わってます、ね」

「「何で黒子無事なの!!?」」

「待って待って!!どれが誰!?私は雨倉です」

「え、福井だけど…」

「森山だよ」

「黒子はボクです」

「「「うんそうだね!!」」」



なんということでしょう魂が入れ替わりました。


私は森山さんに。

森山さんは福井さんに。

福井さんは私に。


黒子くんだけが変化がなかった。何故だ。



緊急事態だ、ということで急いで大広間に戻ろうとした。

そしたら部屋の前に赤司くん、桃井ちゃん、青峰くん、春日先輩がいた。

さらにその後ろに化け物がいたので森山さんになってることを忘れて飛び出す。


「はっ!!」

「「えええぇ!!?」」

「桃井ちゃん、平気?」

「え、あ、は、はい…っ」

「待って双葉ちゃんオレの身体!!」

「「「「「え?」」」」」



あ……。説明しなきゃいけなくなるよね!

ってことで今に至る。森山さん身長高いね。


魂が入れ替わった昧を伝えると頭脳派組は考え始めた。



「どうしてテツヤは無事だったんだろうね」

「認識されてなかったとかじゃないっスか?」

「イグナイト決めますよ?」

「酷い!!?……な、なんか森山先輩が静かって慣れないっスね…」

「中身が違うからだべ」



福井さん(in私)の言うとおりだね。

なんか自分を見てるって違和感……ちゃっかりソファに座ってるし。

そういえば床に座るの初めてだわ。紳士組が阻止するから…←


すると花宮さんが口を開いた。



「殴るか?」

「考えること放置しないでください」

「敬語使うな違和感が酷い」

「いやぁ無理だろ」

「…まぁ、何かしらの方法で戻るまで待つしか…」



それしか方法はないかー…ということになりました。


それにしてもなんか本当に慣れないね。目線高いや。

黒子くんだけ入れ替わらないのは非常に理解できないけど……


「えっと、森山さん…じゃなくて、双葉ちゃん?」

「うん?」

「えっと、さっきはありがとう!」

「どういたしまして。桃井ちゃんが気づいて怖い思いしなくてよかったよ」

「……はっ!?い、いけない!私にはテツ君が…!!それに中身は双葉ちゃんだし!」

「師匠」

「やめてください!?」

「おい森山。オレの姿で土下座すんじゃねぇよ」



どうやら桃井ちゃんは少しときめいたらしい。

まぁわざとなんだけども。確信犯ですよいえーい!!


だって森山さん顔はいいしナンパ癖がなければ普通にモテてると思ったし。


照れる桃井ちゃんかーわーいーいーっ

抱きしめたいけど抱きしめるのは戻ってからにしよう。


と、思っていた次の瞬間ぐらりと目眩が起きた。

それと同時に眠気も襲ってきたのでそれに逆らえず意識が遠のいた。




「…………はっ!?」

「双葉ちゃん…?」

「あれ、桃井ちゃん……あ、もどっぐぇ!!!!」

「雨倉ーっ!!!」



起きた時には桃井ちゃんが心配そうに覗きこんでいた。

起き上がって周りを見渡そうとしたが桃井ちゃんに力強く抱きしめられた。


変なうめき声が出てしまったけど気にしないでくれ……。


周りを見ると福井さんも森山さんも戻っていた。



「もーまじなんなのお前〜」

「あ、春日先輩」

「雨倉が武術できなかったらなんの意味があるんだよー」

「食らえ山嵐ィィイ!!!」

「「「えぇぇええっ!!?」」」



あーやっぱり馴染み深いこの身体で技をかけるのが一番だなー

と、当たり前のことをしみじみ思ってみたり。


ただ、魂が入れ替わるのはもうこりごりだ…色々と大変だし。
 
 
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