夢想曲1

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前回のあらすじ!!主将に一生ついていくと決めた。by.雨倉双葉


だいしゅきほーるどをしているといつの間にか休憩時間に入ったようだ。

高尾ちゃんと津川と春日先輩が爆笑しながら写真を撮ってくるので後でもらおうと思う。


休憩時間はずっとこのままでいようと思っているとソファに集う頭脳組に呼ばれたので戻る。


こうして見ると結構頭脳派って多いよね…赤司くんの隣に座ると花宮さんが話し始めた。



「まず俺らが探索中に見つけた紙だ」

「…段落が関係してるっつーわけじゃなさそうだな」

「数字にするわけでもないみたいね」

「血文字も特に意味はない、か?」

「この大文字から解読したほうが良さそうだな」

「…なるほど。そういうことか」

「えっ赤司くんもうわかったの!?」

「至極簡単だったが」



あれ?私ここにいる意味ある???頭脳組の偏差値っていくつだろう…怖いな…。

すると、私に紙とバインダーとペンが回ってきた。



…書けと?どう解読するかもわかってないのに、解けと??無理難題だな。



「これがわかった人は?」

「ワリ、いまいち分かんねぇわ」

「すぐ解けた」

「確信は持てないかな」

「全く!」

「すみません、自信ないです」

「うーん、分かんない…」

「なんとなく、かしら?」

「完璧に分かったのは赤司くんと花宮さんと緑間くん。

確信を持てないのは黒子くんとリコさんと宮地さんと諏佐さん。

完全に分かってないのは私と木吉さんと桃井ちゃん?」



そう尋ねると花宮さんが簡単すぎて話にもなんねぇと言った。殴りたい。

遠まわしに確信持てない組と完全に分かってない組を馬鹿呼ばわりしないでほしいなぁ…。


むむむ…と紙を睨みながらメモをして紙をみんなが見える真ん中においた。

そしたら、諏佐さんが理解したようでポツリと言葉をもらした。



「…ああ、なるほど。この大文字のは『ひらがな』ってことか」

「何でそう…、……あ。」

「理解したみたいだね」

「『VOT`U』はパソコンのキーボードで『かな入力』すればいいんだ!」

「つまり…『VOT`U』=『ひらがな』、全部ひらがなに直せばいいってことか!考えてるな!」



この大文字はヒントだったというわけだ。そのことを踏まえてメモを書いていく。


『VOT`U』=『ひらがな』(キーボードでかな入力)

『0zz0bs0@m0z000z0z^70k0z0zwy0dz@90z4z40ozz0』

=『わつつわことわ゛もわつわわわつわつへやわのわつわつてんわしつ゛よわつうつうわらつつわ』



「『わ』と『つ』が異様に多いな」

「たぬきと同じように抜けばいいよね?」

「ああ。そうすると『こどもへやのてんじょううら』…『子供部屋の天井裏』ということになる」

「天井裏に何かあるってことかぁ!!これヤンデレ幼女が考えたとしたら私その子以下だ…」

「双葉ちゃん、キーボード覚えてるの?」

「なんとなく!」

「次の探索では子供部屋は必須だな」

「次に僕たちが見つけた紙だが…」

「…ごめん、わけわかんない。この四角いのクッキーにしか見えない」

「これは…何を表すんでしょうか」

「見たことあるような気がするんだけどなー…」



むむむ…と悩むも後でまとめて解くのもいいし、子供部屋にも何かあるならそれが関係するかも。

そういうことになり、次の探索チームを考えるべく赤司くんと花宮さんとリコさん以外は散らばった。


あ、紙はこちら。凄く見覚えあるんだけどちょっと少し意味がわからないですね。



私はもちろん主将のところですよおほほほ!!


とでも言うと思いました?気になる笠松さんのところですよ。

海常の方へ向かって黄瀬くんの隣に座るとシュバッと顔を背ける笠松さんに、にやぁっと笑う。



「うっふふ…ウブいですね笠松さん」

「うわー、雨っちまさか先輩イジリに来たの?」

「親睦を深めようかと。探索が一緒になった時に守れなきゃ意味ないしね」

「お、おおおん、女が守る、とか、言って…んじゃねぇよ!シバくぞ!!」

「向けるものならどうぞ!」

「…っ」

「オレが守るよ双葉ちゃん!!」

「っていうかもう私のこと女装男子って思ったほうが楽ですよ?」

「女子は女子に変わりねぇだろ!」

「ちょっと黄瀬くん。どうなってるの君の先輩。男前か」

「っスね。オレもちょっとビックリしたっス…先輩顔背けてならちゃんと話せるんスね」




顔を背けているものの、見える耳は赤くて好奇心をくすぐられる。


ていうかもう一緒に探索行ったほうが良くない?男子に動き見て女じゃないって何度言われたか。


遠い目をしながら少しずつ親睦を深めて慣れてもらおう…と思いながら主将の元へ戻った。

しばらくの間だいしゅきほーるどをしていると招集をかけられたのでそのままソファへ連れて行かれた。


嫌だと言いつつも無理矢理引き剥がさないそんな主将だからついていきます!!!!!
 
 

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