庭球の王子様
□交換ノート
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「ちぃ」
『あ、精市。どうしたの?』
「はいこれ。今日の放課後までね」
『は?』
「ふふ。じゃあね」
『ちょ、待ってよ精市!!!』
すたすたすた
って歩いて逃げやがった。
今話していたのは立海テニス部部長の幸村精市。
私の片思いの相手だったりもする。
でも幸村はとっても人気がある。
見た目も、頭も、運動神経もいいし。
性格は…腹黒大魔王だけど。
まぁそんな大魔王の事を好きな私なんですけどね。
『…で。なんでノート?なんの教科の?』
別にノート貸してなんて頼んでないのに…
と思ってペラっと捲ると
【交換ノート】
と一枚目に書いてあった。