庭球の王子様
□Fire@Flower
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【最初から君を好きでいられてよかった】
…なんて空に歌うんだ
「ちぃ!部活行くぞ〜」
『あー待ってよ赤也!』
俺とちぃは小さい時からの知り合い…
まぁ言ったら幼馴染なんだけど。
小さい時から俺のプレーを見て、
『私がマネージャーになって、赤也の事支えるからね!』
って言って、今では本当にテニス部のマネージャー。
『赤也!そういえばあんた、まーた英語一桁だったでしょ!
テニスもいいけど勉強もちゃんとしなさいよ!』
「お前は俺のかーちゃんかよ。」
『似たようなもの。赤也ママからも面倒見てねって頼まれてるんだから』
「それを真に受けるなよ」
『なにその言い方!仕方ないじゃん、幼馴染なんだもん!』
幼馴染…
仕方ない…か。
俺らは結構小さい事で言い争ったりしてるけど、
俺はちぃの事が好き…だったりする。
というかめちゃくちゃ好き。
多分、初恋だと思う。
でも、幼馴染としてどの男よりも近くにいれたけど、
もし告白してこの関係が壊れたら…
そう思ったら想いを伝えるなんて到底できなかった。