SS ショート

□わがままな愛に夢中!
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仕事終わり…


「はい、もしもしー。」

「かめ!見た!」

「はぁ。主語ないから。」

「たから!野球の副音声の仕事!超ベタ誉めされてんじゃん!!」

「あぁ、よく見れたな?時間あった?」

「おー、今日は…じゃなくて!なんなんだよ、アレ!!」

「えーそんなこと俺に言われてもさー…。」

「はっ!? まさか…口説かれたりしてねーだろうな!?」

「………ねーよ?」

「今!間があった!!」

「じんが心配するようなことはねーから。」

「ピッチング練習とか触られたりしてんだろ!! 目の前で着替えたりしてねーだろうな!?」

「おまえ…見てんのかよ…」

「だーーー!これだから!おまえね…もう少し自分のことわかろうぜ?」

「なにが?」

「おまえはなんか無駄に野郎に色気振り撒くから…。無意識だから余計タチわりーんだよ。」

「はぁ?そんなんじんの妄想だろーが。」

「わかってねーなー。現に口説かれてんだろうが!!」

「んだよ!! じゃ俺に野球の仕事すんなってことかよ!!」

「そ、それはそういうわけじゃねーけど…。」

「ならどういうわけだ?」

「息切らせない。汗かかない。触らせない。触らない。目の前で着替えたりしない。とか?」

「ばっか!体動かすなっつうことじゃねーか!!」

「だって!汗の匂いとか濡れた髪とか息切れとかしたときの声とかやべーじゃん!! 欲情されちまうだろ!?」

「あーはいはい。気を付けます。」

「適当に流そうとすんなよ!?」

「だってさー…。」

「かめ?心配なんだよ。だからさっき言ったこと守ろう?な?」

「さっき言ったこと?」

「息切らせな「わぁかった!!!!」

「よしよし♪なら約束だからなー!!じゃまたな!」


むちゃくちゃな君のわがままも俺への気持ちが溢れてる。

だから君のわがままな愛にこれからも変わらず夢中!……多分ね?

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