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□2話
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………。
どうも神崎です。
私は今、医務室に居るのですが。

目の前にいる堂上くんが怖くてたまりません。

「あ、あの堂上くんっ」
「ん?なんだ?」

凄い怖い顔の割には声が優しいから少し肩の力が抜ける。

「何か、怒ってる…?」
「あぁ。」
「えぇ!?」

嘘、私なにかしたっけ?とかオロオロしている時、ポンと頭に堂上くんの手が乗った。

「ど、堂上くん…?」
「今は、2人だ。」
「え?あ。篤…」
「…ん。」

声は優しいのに私の頭をなでる手は少し乱暴で。

「篤…、頭痛いよ…。」
「……」

む、無言。
どうしよう…。

「あ、あのさっきゃっ」

「頭撫でる力強いよ」と言おうとした時、ギュッと優しくでも力強く抱きしめられた。

「篤…」

ポンポンと今度は優しく頭を撫でられる。
その手は段々とさっきの男の人に殴られたところを優しく触れる。

「痛いか?」

少し掠れた声で問われる。

「ううん、平気だよ。」

優しい声色を意識して答えれば抱きしめられる力が強くなった。

「頼むから、もうあんな無茶しないでくれ…。」
「うん…。」
「椎香が傷つくとたまらなくなる。あんま心配させるな。」
「うん、ごめんね…。」


その後、しばらく抱きしめられていた。
帰りは、篤が寮まで送ってくれた。


―――――――――――――――――――――
違うんです!
堂上教官はこんなのじゃないんです!
もう、誰か分かりません…笑
自分的には甘くしたつもりです。
なんか椎香さんの前では子供っぽくなる堂上教官を書きたかっただけなのに…。
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