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□4話
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次の日、私達堂上班は書庫のお掃除をしていた。
昨日の事、どうやら郁ちゃんはまだ納得出来ていないみたいだけど…。
そんなことより!
今日は皆エプロンを付けています。
堂上くんがかっこいい…!!
袖を折って半袖みたいにして着ているところがかっこいい…
「一晩経ってもまだ起こってるのか。あいつは…全く。」
「熱くっていいじゃない。昔の誰かさんそっくりで。」
小牧くんのその言葉に胸が痛くなる。
耐えられなくてその場を離れる。
私が床を拭いている時、堂上くん達のほうからガンッと大きな音がした。
音がした方を見ると倒れている郁ちゃんと手塚くん、そしてその上から二人を守るように本棚に手をつく堂上くん。
その姿を見た私は私の中の何かが切れたのが分かった。
「っ、篤っ!!!」
涙が出そうになるのを堪えて篤に向かって走る。
篤の元にたどり着き、真っ先に篤の背中の棒をどかす。
そして抱き着く。
「しぃ…」
「医務室行こう…!」
「あぁ。」
郁ちゃん達が吃驚しているけど関係ない。
今は、篤だ。
私は篤の手を取り医務室へと向かった。
「赤くなってる…」
あの後、私達は医務室に来た。
棒が当たったであろう場所は赤くなっていた。
「痛い…?」
「あぁ…少しな。」
ペタペタと篤の背中に湿布を貼る。
「冷てっ…」
湿布を貼ったところをぺしっと叩く。
「いっ」
涙目で睨んでくる篤に抱き着く。
「椎香…?」
「も、無茶しないで…」
声が震える。
きっと、抱きしめている手も震えている。
そんな手に気付いたのか、篤は私をギュっと抱きしめた。
顔を上げれば篤と目があった。
そして、引き付けられるようにキスをした。