a.m.9:30
「坊っちゃん、お目覚めの時間ですよ。」

シャッ

部屋の中にまばゆい光が差しこむ

「.........ん。もうそんな時間か。」
「えぇ。本日は12:30頃にラウ様がお越しになって、先週から起こっている集団少女拉致事件の情報をご提供して下さる予定です。」
「あいつの事だ。決定的な証拠を持ってくるとは思えんがな。」
「まぁまぁ、そうおっしゃらずに。朝食の準備は整って下ります。広間へ移動致しましょう。」


a.m.10:00


「本日のメニューは“若鶏と夏野菜のソテー“と“ファルファッレのスープ“でございます。」
「モグ....モグモグ..........。」
「...............。」


a.m.10:45


カチャン

「それでは、後日のドイツ訪問のため念入りにドイツ語の勉強を致しましょう。」
(うわっ、始まってしまう。セバスチャンのスパルタ学習がぁぁぁぁぁ)
「ニコっ」
(寒気が.......)



a.m.11:30

「やっと終わった…。」
「よく頑張りましたね。デザートの時間に致しましょう。」



a.m.12:00
「本日のデザートはベリーとオレンジのムースでございます。紅茶はフランスから取り寄せたアールグレイをご用意しました。」

モグモグ……………



a.m.12:30

「ラウ様がお越しになるまで少々お待ちください。」

(待てと言われても……)

「何をすればいいかお悩みですか?」
「あ、あぁ。」

(頭の中覗かれたみたいだ)

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