想い出を箱に詰めて、ありがとうのリボンをかけて

□夢との、交差点
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『昨日、大丈夫だった?』


お昼休み

仲良しの先輩とふたり


外食しようと、私が誘った

昨日の、今日、で

他の人達と

一緒にランチって気分に

ならなかったから


『何だか、朝からおかしいよ?』

『そう…ですか?』

『心、ここに在らず?』

『まぁ…そう、かもね…』


『二日酔い?』

『うん』

『珍しい』

『そう?』

『さっき、話してたのが、聞こえた

水野さんが酔ったの初めて見たってよ?』


『あぁ、いちいち、うるさいですよ、ね?』

『何か、あったみたい…だって』

『私…余計な事、言ったのかな…

ヤダ、なぁ…最悪』

『覚えて、ない?』

『うん…何となく、しか…ね…』


たぶん、何も言ってない

はず


だって、朝っぱらに言われた


―何かあったなら、話くらい聞くよ?

あれからちょっと、変なテンションだった―


もし、私がいろいろ話したとしたら

そんな事は、言わない

女って、そういうもの

だから

大丈夫、な、はず…
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