うちは兄弟ナンセンス話

□イタチ☆初めてのデリバリー
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久しぶりに
帰って来た自宅…
溢れんばかりに
なっているポストの溜まった郵便物やチラシをかき集める。

「ん…。何だ、此は…」

俺は長い前髪を垂らした金髪のセーラー服を着た可愛いらしい写真が掲載された一枚の小さなチラシに目を止めた。

『ゲイ術で疲れたアナタを癒やします…うんvv』

「…チェンジは三回迄か」

…疲れていた俺は不甲斐なく其のチラシに魅了されてしまったらしい。

多量の下らない紙物を抱え玄関の扉を開け
早速、此の『デリバリーホスト暁』と謂う場に電話をしてみる。


「はい…デリバリーホスト暁です。ご注文でしょうか?」

「あぁ…」

「有難うございます。
コースは90分2万円になりますが宜しいでしょうか?」

「あぁ…」


「それでは、お客様のお好みとご住所とお名前、お好みをどうぞ」

「好みか…、チラシの子を願いたい。」

「デイダラですか。
あー残念ですが本日は予約でいっぱいでしてー…スミマセンね。他にもイイ子は沢山いますんで似たような子をお届けしましょうか?」

「ああ…」

「それでは、三十分前後でお届け致しますね。チェンジは三回までお電話にて承ります。料金は彼にお渡し下さい。では失礼します。」
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